【能登支援・災害支援スポーツネットワーク】JOCアスリートと輪島市門前町を訪問 

こんにちは。スポーツを止めるな広報です。

3月29日に公益財団法人日本オリンピック委員会(JOC)と協力し、輪島市門前町での復興支援アクションを行いました。
今回の訪問には、JOCが呼びかけたオリンッピク強化指定選手等のうち、自主的に参加意向を示したアスリートの中から選抜された、パリ2024大会出場のブレイキンHIRO10こと大能寛飛選手、メダリストのフェンシング宮脇花綸選手等10名が参加しました。

<参加アスリート>
勝木 隼人 選手  陸上競技/競歩 ・強化指定選手
下岡 仁美 選手  陸上競技/競歩 ・強化指定選手
園田 恵吾 選手  スキー/スノーボード ・強化指定選手
嶋田 利渚 選手  スケート/スピードスケート ・強化指定選手
古平 結明 選手  アイスホッケー ・ネクスト強化指定選手
宮脇 花綸 選手  フェンシング・強化指定選手
阿部 暁梨沙 選手   ライフル射撃・JOCエリートアカデミー生
矢澤 亜季 選手  カヌー ・強化指定選手
岡崎 遥海 選手  カヌー ・強化指定選手
大能 寛飛(HIRO10) 選手  ブレイキン・強化指定選手

ご自身も金沢市出身で能登に暮らす祖父母が被害に遭ったというHIRO10選手のように能登にゆかりのある選手、帰省先の富山県で地震の恐怖を体験した選手、過去に熊本県で震災を経験したがまだ幼く支援活動に参加できなかったので恩返しがしたいという想いを持った選手もいれば、カヌーで激流を下るカヌー嶋田選手からは、競技で身に着けた水中で身を守る知識を災害予防に繋げられないかヒントを探しに来たと伺いました。このように参加のきっかけは様々ですが、能登のために少しでも協力したいと強い気持ちを抱えたアスリートの皆さんが参加してくださいました。

<参加アスリート>
勝木 隼人 選手
陸上競技/競歩 ・強化指定選手

下岡 仁美 選手
陸上競技/競歩 ・強化指定選手

園田 恵吾 選手
スキー/スノーボード ・強化指定選手

嶋田 利渚 選手
スケート/スピードスケート ・強化指定選手

古平 結明 選手
アイスホッケー ・ネクスト強化指定選手

宮脇 花綸 選手
フェンシング・強化指定選手

阿部 暁梨沙 選手
ライフル射撃・JOCエリートアカデミー生

矢澤 亜季 選手
カヌー ・強化指定選手

岡崎 遥海 選手
カヌー ・強化指定選手

大能 寛飛(HIRO10) 選手
ブレイキン・強化指定選手

ご自身も金沢市出身で能登に暮らす祖父母が被害に遭ったというHIRO10選手のように能登にゆかりのある選手、帰省先の富山県で地震の恐怖を体験した選手、過去に熊本県で震災を経験したがまだ幼く支援活動に参加できなかったので恩返しがしたいという想いを持った選手もいれば、カヌーで激流を下るカヌー嶋田選手からは、競技で身に着けた水中で身を守る知識を災害予防に繋げられないかヒントを探しに来たと伺いました。このように参加のきっかけは様々ですが、能登のために少しでも協力したいと強い気持ちを抱えたアスリートの皆さんが参加してくださいました。

拾っても拾っても減らない漂流ごみ

能登到着後、まず門前町・黒島地区の海岸でビーチクリーン(海岸清掃)を行いました。この辺りの海岸では震災前から漂流ごみの堆積が問題となっており、地元ボランティアの皆さんが定期的に清掃活動を行っていましたが、地震による隆起で海岸線が拡張され清掃エリアが増えてしまった上、震災の影響で一段と高齢化が加速したこと等が重なり、なかなか清掃活動が進まないと伺いました。(黒島海岸の被害の様子は、4月8日配信記事をご覧ください

砂浜に深く埋まっていたり、テトラポットや岩に絡まっている大小様々なごみで、大きな袋がすぐに満杯になることに驚きながら夢中でごみを拾っていると、あっという間に時間が過ぎていきました。まだまだ大量に残るごみの山に申し訳ない気持ちを抱えつつ、「炊き出し」会場である門前東小学校に向かいました。
2人がかりで大きなごみを引き抜く様子
深く埋まった網を引っ張る選手
あっという間に満杯になるゴミ袋_LINE_ALBUM_20250329 JOCアスリートアカデミー能登復興_250331_104
海岸一帯に散乱するごみを拾う選手
石の合間からゴミを拾う選手_IMG_7449_リサイズ
岩の間にはまったごみを拾う選手
拾ったごみの前で集合写真

お待ちかねのランチタイムは地元のみなさんと一緒に

門前東小学校では、多くの地元住民の方が拍手と歓声で出迎えくださいました。
炊き出しでのお食事は、自らも被災者でありながら震災発生直後から各地で支援を行っているシェフ集団「NPO北陸チャリティーレストラン」の皆さんが、お野菜たっぷりのトマトベースのスープをご用意くださいました。
まだ少し寒さが残る中、外で待ってくださっていた地元の皆さんとお一人お一人会話をしながら丁寧に食事をサーブするアスリートの皆さんの姿はとても印象的でした。
はじめはお互い緊張している様子もありましたが、美味しいスープを頂きながら、競技の話をしたり、被災生活の話を伺ったりしながら和やかなランチタイムとなりました。

地元の皆さんにランチをサーブする選手たち

初めてのブレイキン

その後、皆で体育館に移動してHIRO10選手が中心となりブレイキン体験を行いました。地元の方も他のアスリートもほとんどがブレイキン初体験でしたが、お子さんから高齢の方まで楽しめるような分かりやすい声掛けとアレンジで、皆すぐに音楽に合わせてステップを刻み、最後にはピタっとポーズを決めるまでに盛り上がりました。
ブレイキン体験の締めくくりに、門前町で古くから親しまれている「門前音頭」に合わせた踊りを地元の方に教えてもらいながら踊っていると、どこからともなく「ブレイキンに門前音頭を取り入れてみて!!」と声が上がり、さすがのHIRO10選手、即興で門前音頭を取り入れたパフォーマンスを披露して会場を大いに沸かせてくれました!!

実は・・・偶然にもHIRO10選手のお父様はこの門前東小学校のご出身で、なんと当時の担任の先生も参加してくださいました。
ポーズを決めるHIRO10選手
参加者全員で体験したブレイキン

貴重なお話を沢山伺えた座談会

門前東小学校では、最後に地元の皆さんから地震当日の様子や仮設住宅での今の暮らしのことなどを伺う座談会を行いました。
「怖かった日のことを思い出させてしまうのではないか」「プライベートなことをどこまで聞いていいか難しい」と戸惑うアスリートに、地元の方が快く「何でも聞いていいよ」と優しく声をかけてくださり、「今でも思い出すと恐怖で眠れなくなる」という地震当日のお話しから、「四畳半の仮設暮らしで運動不足になったりストレスが溜まったりしている」といった日々の暮らしでの悩みまでとても多くのことをお話しいただきました。

座談会での様子

「今日みたいな、「楽しくて前向きになれる」ことを、これからも続けてほしい!」「また来てほしい」「初めてアスリートの皆さんとお会いできて、元気が出た!」といった声を受け、アスリートからも、「来るまでは自分にできることはあるのだろうか・・・と自信が持てなかったが、皆さんが楽しんでいる姿を見て、一歩踏み出してみて良かった」「支援は今日で終わりではなく、これから一緒に復興に向けて協力していくことが大切だと感じた」「競技で活躍して、みなさんに元気を与えたい」といった声が上がっていました。

また、パリ2024大会メダリストのフェンシング宮脇選手は、「コロナ禍で「スポーツの無力さ」に悩む日々を過ごしたこともあったが、一個人ではなくアスリートとして支援活動に参加できたことでその想いを払拭することができた」とも話してくださいました。
その他のアスリートの皆さんも、この日の活動を通じてご自身が見て、聞いて、感じたことをそれぞれの言葉で、SNS等で発信してくださっています。
陸上 勝木選手
スノーボードハーフパイプ 園田選手
スケート 嶋田選手
フェンシング 宮脇選手
カヌー 矢澤選手
カヌー 岡崎遥海
ブレイキン 大能 寛飛(HIRO10)選手

またJOC「TEAM JAPAN」のYouTubeでも、当日の様子が分かる動画がアップされていますので、ぜひ合わせてご覧ください。
https://www.youtube.com/watch?v=G7BgLD-hFYI
https://www.youtube.com/watch?v=bvZgFUT4NYg

私たちスポーツを止めるなは、引き続き「スポーツだからできる」支援のかたちを能登の皆さんと共に考え、JOCをはじめスポーツ界の皆さんと連携を取りながら、継続的な支援を続けてまいります。