一般社団法人スポーツを止めるな

2021年4月26日

元ラグビー南アフリカ代表ブライアン・ハバナ氏と共同代表理事 廣瀬のオンライン対談が行われました

一般社団法人スポーツを止めるな(所在地:東京都新宿区、代表理事:野澤武史)が推進している活動「#スポーツを止めるな」が、「ローレウス世界スポーツ賞」の最も感動的なスポーツの瞬間を表彰する「ローレウス・スポーティング・モーメント部門」において、ノミネートされています。

この度、一般社団法人スポーツを止めるな 共同代表理事 廣瀬 俊朗氏(元ラグビー日本代表)とローレウス・アカデミーメンバーのブライアン・ハバナ氏(元ラグビー南アフリカ代表)のオンライン対談イベントが行われ、

ローレウス・スポーティング・モーメント賞の紹介や、廣瀬氏とハバナ氏の現役時代の思い出・印象、ラグビー界に関するトーク、スポーツを通した社会貢献活動やアスリートによる社会貢献活動に関するディスカッションを行いました。

また、「#スポーツを止めるな」の活動紹介に加えて、プロジェクトに参加している 函館ラサール高校 志賀申之介さん、追手門学院高校 松下小雪さん 、慶應義塾高校 藤田祥平さんから、お二人に質問を直接届ける時間を設けました。

■学生たちからの質問

ー大切にしていることがあれば、教えてください。(追手門学院高校 松下さん)

<ブライアン・ハバナ氏の回答>

「ポジティブでいることです。朝起きたとき、昨日までの状況が何だったとしても、今日は新しい1日だと、自分がポジティブな雰囲気でいることで、私と話す人もまたポジティブになれると思います。朝起きたときにポジティブでいようという気持ちを持って欲しいと思います。」

ーいまコロナ禍によって(日常が)失われるかもしれない事についてはどうお思いですか?(函館ラ・サール高校 志賀さん)

<ブライアン・ハバナ氏の回答>

「いま、コロナ禍でスポーツのプロになる道を断たれた人もいるかもしれません。

日本のオリンピックも1年延期になっていて、選手によってはずっと準備をしてきたという大会がなくなったという人もいます。

このパンデミックが自分たちに教えてくれたこと、それは常に自分たちが適応しなければならない、常に変革に対してこちらが準備をしなければならないという事です。

チャンスを失った人は気の毒だと思いますが、コロナ禍において、どんどん適応して変化に応じていった人が成功しているんだと思います。」

ーコロナ禍でチームメイトに会えないことが多いと思いますが、チームメイトには普段どのような声かけをしたりしていますか?(慶應義塾高校 藤田さん)

<ブライアン・ハバナ氏の回答>

「若い時に教えられたことがあります。自分自身が敬われたいなら、自分が人を尊敬しなさいと。ときに、人には自分が尊敬されていないと感じる時があるかもしれません。でもまずは朝ポジティブな気持ちで目を覚まそうと意識する事と同じで、自分を尊重することを大事にすることで、きちんとできるようになると思います。

年齢を問わず、周りの人をとにかく尊敬するという事が大事ですし、プロの選手としてどれだけ練習が大変なのかはわかっています。だからこそ、他の人に敬いの気持ちを持っています。

ラグビーの素晴らしいことは何かというと、身長や足の速さは関係なく、全ての人ができるスポーツだということです。いろんなタイプの人が一緒に共通の目標を目指せることが最大の魅力であり、共通の目的に向かって一緒に頑張るというのは、成功を約束しているものだと思います。ラグビーのそこが私は好きです。連帯感が生まれ、ロッカーやフィールドだけでなく、一生続く友情へと繋がっています。」

また、今回のノミネートに関して、共同代表理事の廣瀬が「国内をメインにしてきた活動だったので、世界の方に興味関心を持っていただけたことを非常に光栄に思いました。」と話すと、ブライアン・ハバナ氏は「#スポーツを止めるな」の活動について、下記のようにコメントしました。

「#スポーツを止めるな の活動は素晴らしいと思います。スポーツだけでなく人生においても貴重な教えとなって役に立ち、力を発揮すると思います。

一生懸命にスポーツをやること、若い男女を問わずキャリアを前進させる活動は良いと思いますし、私も同じような活動をしているので、どれだけ大変なことかはわかっています。今、逆境に直面していますが、#スポーツを止めるな のプラットフォームは、若い人にとって強力なツールになると思います。」

最後は、世の中にポジティブな影響をもたらすために、スポーツやトップアスリートはどのような存在であるべきか、スポーツの社会を変革する力について語り合いました。

さて、5月の授賞式に向けて、「ローレウス・スポーティング・モーメント部門」の一般投票が、本日4月16日から行われます。ローレウス世界スポーツ賞において、一般投票で受賞者が選出される部門は唯一となっています。

投票はこちらのURLより可能です。https://www.laureus.com/ja/sporting-moments

この機会を通じて、世界中の方に我々の取り組みに触れていただく機会を作れたことに感謝するとともに、学生スポーツ応援のため取り組みをさらに拡げていきたいと考えております。ぜひ、投票のご協力を宜しくお願い致します。

■ブライアン・ハバナ氏

ラグビーワールドカップ通算最多タイの15トライを誇り、世界最高のトライゲッターと評された、ラグビー界のレジェンドの一人。

ラグビーワールドカップは2007年、2011年、2015年と3度経験。

2007年のラグビーワールドカップでは8トライを決め、チームを世界一に導いた立役者。同年の国際ラグビーボード(現:ワールドラグビー)最優秀選手賞にも輝きました。2018年に現役を引退。

2009年にローレウス・アンバサダーに就任し、10年以上世界中のプログラムに参加し、プログラム支援のために認知度向上と募金活動に貢献しました。

そして、2020年、スポーツレジェンドやスターを擁するローレウス・ワールド・スポーツ・アカデミーに仲間入りを果たしました。

■ローレウスとは

「スポーツの力を持って社会問題に立ち向かい、スポーツの素晴らしさを世の中に広める」ことを目的に、スポーツを通じた社会貢献活動に取り組んでいる国際組織です。

創設時の支援者の一人である元南アフリカ大統領のネルソン・マンデラ氏が、

第1回ローレウス世界スポーツ賞で行ったスピーチの一部「スポーツには世界を変える力がある」をモットーとし、スポーツの力で偏見や差別、暴力など社会問題を解決しながら、スポーツの素晴らしさを広めていくことを目的としています。

各国のトップアスリート、レジェンドアスリートから成るローレウス・アンバサダーやローレウス・アカデミーメンバーなどとともに、現在は40を超える国と地域にて200以上のプロジェクトの支援を行っています。

日本のアンバサダーには、香川真司氏、杉山愛氏、内村航平氏、有森裕子氏、為末大氏がいます。