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【1252プロジェクト】元競泳日本代表 竹村 幸さんによる生理×スポーツの授業「1252 Clubroom Workshop! in金沢星稜大学」を実施しました! 

2025年6月17日(火)、元競泳日本代表の竹村幸さんを講師に迎え、「生理とスポーツ」をテーマにした授業(オンライン)を実施しました。
金沢星稜大学人間科学部スポーツ学科は指導者を目指している学生もおり、今年で3回目の授業です。女子アスリート、そして彼女たちを支える指導者たちが、月経とどう向き合っていくべきか。竹村さんが伝えたこと、参加学生の声をお届けします。

まずは自分のからだを知ること

授業では、トップアスリートとして選手時代を送った竹村さんが、ご自身の競技生活の中で月経に悩まされた経験を包み隠さず話してくれました。
「ジュニア時代は生理痛もなく、あまり月経を意識することはありませんでした。でも高校に入ると徐々に症状が重くなり、試合後に意識を失ったこともあります」
さらに、生理前には強い気分の落ち込みにも悩まされていたものの、「生理が来れば落ち着くから」と病院に行くこともなく、ずっと我慢していたと言います。転機となったのは友人の勧め。精神科を受診し、そこから婦人科を紹介され、PMS(月経前症候群)の診断を受けました。診断がついたことで、自分の身体を客観的に理解できるように。そこから治療を始め、症状も改善するようになると、コンディショニングも捗るようになったとのことです。

ひとりひとり症状が違う

授業ではクイズを交えながら、生理とスポーツに関する基礎知識を学びました。竹村さんが一貫して伝えていたメッセージは、自分の身体を知ること、ひとりで抱え込まないことです。
「月経の症状は人によって違います。我慢するのが当たり前だと思わないでほしい。日常生活や競技に支障が出ているなら、迷わず婦人科に相談してほしいです。指導者やチームメイトに言いづらい、恥ずかしい、弱みを見せたくない。そう感じる選手が多いのも現実です。でも、話せないことで対処が遅れて、もっと苦しむことになることもあります。症状が改善すればもっと実力が出せるかもしれない。指導者の方には、そういう選手がいることを理解し、寄り添っていってほしいです。」 

授業後の感想コメント

指導者を目指す学生ならではの前向きなコメントをいただきました。
「現役時代はピルのことを知らなかったため、我慢しながら競技に取り組んでいました。同じような悩みを抱えている選手に少しでも楽に過ごせるよう、今回の講義で学んだことを伝えていきたいです」
「指導者を目指しているので必ず直面するであろう問題だったので、今回、話を聞けてよかったです」
「女性がスポーツを楽しんで行うためにも、男性側も話しやすい雰囲気を作ることから始めることが大事だと思いました」

授業後の奥田先生とのミニトーク:選手を支える“雰囲気づくり”とは

奥田鉄人教授(金沢星稜大学人間科学部スポーツ学科スポーツ医科学論)

竹村)よく男性指導者から「生理については話しづらい」と聞くことがあります。一方で女子選手側からも、最近は生理の話ができるようになってきたこともあり、「結構ストレートに聞いてくる男性コーチもいて…」と相談されることもあります。指導者は寄り添ったり、言いやすい雰囲気作りが大事ですよね。

奥田先生)選手のタイプにもよりますよね。そういった対話が苦手な選手もいます。ひとりひとり見ながら接していくのが大切ですが、それが非常に難しい。

竹村)アプリを活用しながら、対面で話さなくても情報が共有できるツールを使った方が、そういう子たちには安心なのかもしれないですね。

奥田先生)はい、そうですね。女子コーチやスタッフがいるとコミュニケーションがうまくとれますが、男性コーチだけだと大変かと思います。頑張ってもらいたいです。

竹村)そうですね。生理のことだけではなく、なんでも話せる関係性を築いていってほしいです。

奥田先生)以前アンケートを取った時におもしろいなと思ったのは、生理の時は水泳キャップの色を変える。コーチがその色を見てその日の練習メニューを変える。この方法なら、直接話さなくてもコーチに伝えられるから良いアイデアだなと思いました。

竹村)それは良いアイデアですね。選手も気持ちが楽かもしれないですね。私の水泳の先輩は「今日はプリンセスの日。だからみんな、大切にして(笑)」みたいな感じでオープンに話していました(笑)。そんな感じで自分やチームそれぞれのやり方で話しやすい雰囲気を作っていけると良いですね。

金沢星稜大学人間科学部スポーツ学科の皆さん、奥田先生、ありがとうございました!今回の授業をきっかけに生理とスポーツについて、理解を深めていっていただけると嬉しいです。

卒業後も選手に寄り添う指導者として活躍されることを期待しています!!

※金沢星稜大学人間科学部は、人間の心・体・頭の総合的な発達と能力の開発について科学的に研究し、人間社会を育てていく人材を養成する学部です。
金沢星稜大学人間科学部HP
https://www.seiryo-u.ac.jp/u/
※1252プロジェクトでは、指導者向けに検定やテキストブックをご提供しています。

▼検定|1252公認 女子アスリートコンディショニングエキスパート検定
女子アスリートを指導する上で必要な知識を問う検定です。
女性特有の月経課題を中心に、女子アスリート×生理に関する正しい知識の習得を目指します。
トップアスリートを指導する指導者から学校教員、保護者、アスリート本人まで、女子スポーツ関係者に広く知識を身につけてもらうことを目的に、2階級の資格検定を設けています。

【第4回 1252公認 女子アスリートコンディショニングエキスパート検定】
開催日時:2025年9月1日(月)~2025年9月14日(日)
申込期間:2025年7月1日(火)~2025年8月21日(木)16時
※コンビニ決済の申込期間は、8月14日(木)16時までとなります。
資格:2級(指導者・女子アスリート・保護者向け)/1級(指導者向け)
内容:テキストブック「1252公認 女子アスリートコンディショニングエキスパート検定」より出題。

検定詳細は1252エキスパート検定WEBサイトをご確認ください。
https://1252expert.com/

▼テキストブック|『1252公認 女子アスリートコンディショニングエキスパート検定』
女子アスリートを指導する上で必要な知識を問う、1252公認 女子アスリートコンディショニングエキスパート検定(1・2級)の出題範囲を網羅したテキストブックです。

販売場所:
▽1252エキスパート検定WEBサイト
https://1252expert.com/products/detail/53
【1252プロジェクト】
▼公式HP
https://spo-tome.com/1252-top/

▼紹介映像
https://www.youtube.com/watch?v=8D0WARPVGZw

▼YouTube|トップアスリートの生理にまつわる体験談「Talk up 1252」
https://youtube.com/playlist?list=PLa7LJJewGWJP3Gc0azsTXYSaCOgcfyBBW&si=qgZM-rMKdXgWnAhl

▼インスタグラム|1252 Playbook
1252project公式アカウント @1252project
https://www.instagram.com/1252project/
「スポーツ×生理の新しい教科書」をコンセプトとした教育コンテンツ、「1252 Playbook(プレイブック)」を配信しています。ぜひご覧ください。

大阪・関西万博 ウーマンズ パビリオンに1252プロジェクトリーダー・伊藤華英が登壇!トークセッションレポート

【左から八木早希氏、中田英寿氏、伊藤華英、笹川順平氏 (C)SINA ENGINE】
2025年6月14日(土)、2025年日本国際博覧会(以下、大阪・関西万博)「ウーマンズ パビリオン in collaboration with Cartier」(以下、ウーマンズ パビリオン)にて実施されたトークセッションにて、一般社団法人スポーツを止めるな代表理事の伊藤華英が1252プロジェクトの紹介を行いました。

【大阪・関西万博は多くの方で賑わっていた。】

トークセッションのテーマは「アスリートが挑む社会変革」。「HEROs Sportsmanship for the Future」(以下、HEROs。日本財団運営)発起人であり元サッカー日本代表の中田英寿氏、日本財団専務理事としてHEROs拡大の立役者となった笹川順平氏、モデレーターの八木早希氏とともに、アスリートが影響力や実行力を活かして社会変革を促す活動に焦点を当てたセッションに登壇しました。

【ウーマンズ パビリオン入口にて

女性アスリートが抱える「生理×スポーツ」の課題に取り組む1252プロジェクトの紹介をさせていただく中で、伊藤は自身の現役時代も月経で多くの悩みを抱えていたと話し、「女性だけでは解決できない課題であり、女性アスリートの周囲にいる男性には、そうした課題を理解し、代弁者になってほしい」と語りかけました。

また、伊藤も2023年に受賞した、社会の課題解決に挑むアスリートと団体を表彰・支援する制度である「HEROs AWARD」について、「アスリートにとっては競技を超えた横のつながり実感するための機会でもある」(伊藤)とした上で、笹川氏からは受賞理由を「1252プロジェクトは圧倒的に(活動の)波及効果が大きかった」とコメントをいただきました。

質疑応答では会場から、「自身はこれまであまりスポーツやアスリートと縁なく過ごしてきてしまったが、どのようにHEROsに関われるか?」、「いま小学校6年生で野球を頑張っているが、試合前の緊張をほぐす方法を教えてほしい」など前向きな質問が投げかけられました。その都度登壇者が自身の経験・知識を交えながら回答すると、会場からは笑いや納得の声が聞かれました。セッション全体が笑顔に包まれ、なごやかな雰囲気が流れるとともに、アスリート×社会貢献というテーマを登壇者や会場の皆さんと共に考える貴重な機会となりました。

セッションの様子は、カルティエの公式YouTubeサイトにご覧いただけます。
HEROs OF CHANGE: Winning for Society
  ※2026年6月20日まで
【1252プロジェクト】
▼公式HP
https://spo-tome.com/1252-top/

▼紹介映像
https://www.youtube.com/watch?v=8D0WARPVGZw

▼YouTube|トップアスリートの生理にまつわる体験談「Talk up 1252」
https://youtube.com/playlist?list=PLa7LJJewGWJP3Gc0azsTXYSaCOgcfyBBW&si=qgZM-rMKdXgWnAhl

▼インスタグラム|1252 Playbook
1252project公式アカウント @1252project
https://www.instagram.com/1252project/
「スポーツ×生理の新しい教科書」をコンセプトとした教育コンテンツ、「1252 Playbook(プレイブック)」を配信しています。ぜひご覧ください。
(1)女子学生に馴染みがあるInstagramを活用した、(2)楽しく正しいスポーツ×生理の情報を学べる、(3)専門的知見を簡潔に解説するコンテンツです。

▼検定|1252公認 女子アスリートコンディショニングエキスパート検定
女子アスリートを指導する上で必要な知識を問う検定です。
トップアスリートの指導者から学校教員、保護者、アスリート本人まで、女子スポーツ関係者に広く知識を身につけてもらうことを目的に、2階級の資格検定を設けています。
女性特有の月経課題を中心に、女子アスリート×生理に関する正しい知識の習得を目指します。

【第4回 1252公認 女子アスリートコンディショニングエキスパート検定】
開催日時:2025年9月1日(月)~2025年9月14日(日)
申込期間:2025年7月1日(火)~2025年8月21日(木)16時
※コンビニ決済の申込期間は、8月14日(木)16時までとなります。
資格:2級(指導者・女子アスリート・保護者向け)/1級(指導者向け)
内容:テキストブック「1252公認 女子アスリートコンディショニングエキスパート検定」より出題。

▽検定詳細はこちら
https://1252expert.com/

▼テキストブック|『1252公認 女子アスリートコンディショニングエキスパート検定』
女子アスリートを指導する上で必要な知識を問う、1252公認 女子アスリートコンディショニングエキスパート検定(1・2級)の出題範囲を網羅したテキストブックです。

テキスト販売場所:
▽1252エキスパート検定WEBサイト
https://1252expert.com/products/detail/53

全ての女子アスリート指導者に必要な知識が身に付く​ 『第4回 1252公認 女子アスリートコンディショニングエキスパート検定』​本日7月1日(火)より受検申込の受付を開始

一般社団法人スポーツを止めるな(所在地:東京都新宿区、代表理事:伊藤華英、以下当社団)は、女子アスリートに向けた生理とスポーツの教育/情報発信活動である1252プロジェクトの一環として、全ての女子アスリート指導者はもちろん、保護者やアスリート本人にとっても必要な知識を身に付け、学ぶための検定である『1252公認 女子アスリートコンディショニングエキスパート検定』の第4回検定を実施いたします。​
本日7月1日(火)より、1252エキスパート検定WEBサイトにて第4回受検の申込受付を開始し、2025年9月1日(月)~9月14日(日)に実施します。​
1252公認 女子アスリートコンディショニングエキスパート検定 WEBサイト​
URL:https://1252expert.com/
● 『1252公認 女子アスリートコンディショニングエキスパート検定』について

女子アスリートを指導する上で必要な知識を問う検定です。トップアスリートの指導者から、学校教員、保護者、アスリート本人まで女子スポーツ関係者に広く知識を身につけてもらうことを目的に、2階級の検定を設けています。​
女性特有の月経課題を中心に、女子アスリートのスポーツ環境を正しく知る基礎データ、医学、運動生理学、栄養学、アンチ・ドーピング、S&Cとケア(ストレングス&コンディショニングとケア)、コミュニケーションの7つの観点から、女子アスリート×生理に関する正しい知識の習得を目指します。

1
女子アスリートを指導するプロフェッショナルとして身につけるべき高度な専門知識

主な対象
女子スポーツの指導者として専門性の高い知識を必要とする方
(女子スポーツの専属コーチ、指導者など)
※2級認定者のみ受検可
2
女子アスリートを指導する上で必ず知っておくべき基礎知識

主な対象
女子スポーツの指導に関わる全ての方
(女子運動部の教員、学校教員、保護者など)
●実施概要

・開催日時:2025年9月1日(月)~2025年9月14日(日)​
・申込期間:2025年7月1日(火)12時~2025年8月21日(木)16時​​
 ※コンビニ決済の申込期間は、8月14日(木)16時まで​ ​
・受検料:1級/12,000円(税込13,200円)、2級/8,000円(税込8,800円)​ ​
・受検方式/開催場所:オンライン受検・インターネットに接続できる環境であれば、どこでも受検可能。​​
・問題数/検定時間:1級/50問 90分、2級/30問 60分​​
 ※各級とも4年に1回の更新が必要です。更新は別途費用が発生いたします。
 ※詳細は1252エキスパート検定WEBサイトをご覧ください。

1252公認 女子アスリートコンディショニングエキスパート検定 WEBサイト​
URL:https://1252expert.com/
●テキストブックについて
女子アスリートを指導する上で必要な知識を問う、1252公認 女子アスリートコンディショニングエキスパート検定(1・2級)の出題範囲を網羅したテキストブックです。​ 月経の仕組みや、必要な栄養、適切な接し方など、スポーツ界における女性特有の課題に対する知識や対策を学び、女子アスリートのパフォーマンス向上に役立つ見識を深めることができます。そして、元東京オリンピック・パラリンピック競技大会担当大臣の橋本聖子氏やスポーツ庁長官の室伏広治氏をはじめとした、スポーツ業界関係者・トップアスリートによる豪華対談コラムも掲載。女子アスリートを取り巻く環境への提言や当事者の実体験を通して、様々な視点から学びを得ることができる一冊になっています。検定対策はもちろんのこと、日々の女子アスリートへのスポーツ指導のヒントとしてもご活用ください。 ​
また、テキストブックの購入者限定特典として、指導の参考・学びにしていただけるトレーニング動画をご用意しています。
​書名:1252公認 女子アスリートコンディショニングエキスパート検定テキストブック​
編者:一般社団法人スポーツを止めるな​
定価:2,500円(税込2,750円)​
仕様:A5判、並製​
ページ数:272ページ​
ISBN:978-4-491-05375-2​
発行:東洋館出版社​
販売場所:​
▽1252エキスパート検定WEBサイト
https://1252expert.com/products/detail/53​
※全国の書店、およびオンライン書店でも購入可能です。​
●「1252プロジェクト」とは

1年(52週)のうち、約12週は訪れる生理とそれに伴う体調の変化は、女子アスリートにとって避けては通れない問題です。「正しい情報がない」「相談する先がない」と感じる女子アスリートや、その指導者のみなさまに対し、必要な情報を楽しく学ぶためのオンライン発信や授業などの様々なプログラムを提供しています。

・1252プロジェクト紹介映像
https://www.youtube.com/watch?v=8D0WARPVGZw

・トップアスリートの生理にまつわる体験談「Talk up 1252」
https://www.youtube.com/watch?v=bVYoDobYa9I

・1252プロジェクト公式インスタグラムアカウント​  生理とスポーツの新しい教科書「1252Playbook」​
https://www.instagram.com/1252project/

●お問い合せ

1252プロジェクトについてはこちら。
https://spo-tome.com/1252-top/
取材申し込み、活動内容へのお問い合わせ窓口はこちら。
info@spo-tome.com

●報道におけるお願い

メディア様でお取り上げ頂く際は、可能な限り下記いずれかのロゴをご使用頂きますようお願い申し上げます。

社団ロゴ

コミュニケーションロゴ

1252プロジェクトロゴ

1252公認
女子アスリートコンディショニングエキスパート検定ロゴ

【1252プロジェクト】先生も指導者も、生理について話しやすくなったことが、一番よかった ―島田商業高等学校 鈴木先生インタビュー

静岡県高中部地区の高等学校では、体育教諭の先生方が毎年当番制で体育研究会を行っています。担当の学校がテーマを決めて体育の研究授業や講習会を実施されているそうです。2024年度は島田商業高等学校が担当になり、体育教諭の鈴木先生が生徒向け講習として、一般社団法人スポーツを止めるなが推進する生理とスポーツの課題に向き合う「1252プロジェクト」の取り組みの一つ、出張授業「1252 Clubroom Workshop!」を依頼してくださいました。
出張授業の様子

■女子部活の顧問なので「生理とスポーツ」は身近な課題だが、どう向き合ったらよいか分からない

Q今回、出張授業を依頼した経緯を教えてください

研究会のテーマについて、当学校の体育教諭の先生方と話していたところ、女性の先生が「こういう取り組みがあるよ」と生理とスポーツに関する出張授業を紹介してくれ、ぜひお願いしたいと思いました。
私は女子バスケ部の顧問をしていますが、ほかにも女子部を担当している先生方はこのテーマに関心があるようでした。
私の場合、女子アスリートや生理に関する本を何冊か読んで知識はありましたし、声のかけ方なども学んでいました。しかし、実際生理のことで困っている生徒に対して具体的にどう接すればよいか困ってしまう場面もありました。他の女子部の先生方も同じだったのではないでしょうか。
生徒だけでなく、自分も含めた指導者にも色々学んで欲しい、一緒に学ぶことで生徒が生理について話しやすくなるのでは、という思いがありました。
一方生徒たちは、授業について伝えたところ、生理とスポーツについて学んだらその後に活かせるのでちょっと楽しみ、という感じで前向きに捉えてくれていたようです。
出張授業の様子
出張授業に先立ち、生徒の皆さんには「生理に関する意識調査アンケート」にご協力いただきました。このアンケートを通して、生理について自分自身のことを振り返り、少し立ち止まって考える時間を持ってもらえたのではないかと思います。
また授業に向けた事前準備として、1252プロジェクトが発信しているトップアスリートの生理にまつわる体験談動画(Talk up 1252)やInstagram(教育コンテンツ)も見てくださったとも伺いました。
授業当日は生徒向けの内容でしたが、後方には各校の体育の先生方が参観し、見守ってくださいました。
生徒の皆さんは真剣な表情でメモを取りながら、時折、クイズの答えを隣の友達と相談し合い、楽しそうに参加している姿が微笑ましかったです。

■生徒は相談しやすくなったし、指導者は生理痛の話がでても慌てなくなった

Q 出張授業を受けた後、どのような変化がありましたか

意識が変わりました。私が担当する部活には生理痛が強い生徒がいるのですが、お腹が痛そうな様子の時は「お、大丈夫か?」といった感じで気を配るようになりました。腹痛がすべて生理痛ということではないかもしれませんが、寄り添えるようになったと思います。
またある日、職員室で女子生徒が部活の顧問の先生に「ちょっと今日体調悪くて…」と話しかけ、「どうしたんだ?」という流れで生理の話をしていました。まだまだ生理についてオープンに話せない生徒や先生もいると思いますが、出張授業を一緒に受けたことで、その生徒と先生は話しやすくなったのだと思います。「そうか、大変だな」という感じで慌てないで対応していました。
相談しやすくなることが一番と思って研究会を実施したので、効果がでて嬉しかったです。

■少しずつ話しやすい雰囲気が広がっていくと良い

Q 今後、学校内でどのようになっていくと良いと思いますか

今回出張授業を受けた生徒が一番効果を感じていると思うので、周りの友達や親へ伝えていって欲しいです。そういうところから少しずつ生理について話しやすい雰囲気が広がっていくと良いなと思います。
出張授業参加者全員で記念撮影

出張授業「1252 Clubroom Workshop!」を体育研究会の一環として実施していただき、誠にありがとうございました。
まだまだ生理についてオープンに話すことが難しいと感じる場面もある中で、先生方がこうして真摯に向き合ってくださったことに心から感謝申し上げます。
生徒の皆さんにとって、日頃の指導者である先生が一緒に学んでくれたことは、大きな安心感や信頼につながったのではないでしょうか。
また、先生方にとっても日々の声かけやサポートのヒントになることがあれば嬉しく思います。
鈴木先生がお話しされていたように、「少しずつ話せる空気をつくっていく」ことが、何よりの第一歩だと思います。
今後も、生徒だけでなく先生方や保護者の皆さんと一緒に対話の場が広がっていくことを願っています。

【1252プロジェクト】

▼公式HP
https://spo-tome.com/1252-top/

▼紹介映像
https://www.youtube.com/watch?v=8D0WARPVGZw

▼YouTube|トップアスリートの生理にまつわる体験談「Talk up 1252」 https://youtube.com/playlist?list=PLa7LJJewGWJP3Gc0azsTXYSaCOgcfyBBW&si=qgZM-rMKdXgWnAhl

▼インスタグラム|1252 Playbook
1252project公式アカウント @1252project
https://www.instagram.com/1252project/
「スポーツ×生理の新しい教科書」をコンセプトとした教育コンテンツ、「1252 Playbook(プレイブック)」を配信しています。ぜひご覧ください。
(1)女子学生に馴染みがあるInstagramを活用した、(2)楽しく正しいスポーツ×生理の情報を学べる、(3)専門的知見を簡潔に解説するコンテンツです。
▼検定|1252公認 女子アスリートコンディショニングエキスパート検定
女子アスリートを指導する上で必要な知識を問う検定です。
トップアスリートを指導する指導者から学校教員、保護者、アスリート本人まで、女子スポーツ関係者に広く知識を身につけてもらうことを目的に、2階級の資格検定を設けています。
女性特有の月経課題を中心に、女子アスリート×生理に関する正しい知識の習得を目指します。

【第4回 1252公認 女子アスリートコンディショニングエキスパート検定】
開催日時:2025年9月1日(月)~2025年9月14日(日)
申込期間:2025年7月1日(火)~2025年8月21日(木)16時
※コンビニ決済の申込期間は、8月14日(木)16時までとなります。
資格:2級(指導者・女子アスリート・保護者向け)/1級(指導者向け)
内容:テキストブック「1252公認 女子アスリートコンディショニングエキスパート検定」より出題。

▽検定詳細はこちら
https://1252expert.com/

▼テキストブック|『1252公認 女子アスリートコンディショニングエキスパート検定』
女子アスリートを指導する上で必要な知識を問う、1252公認 女子アスリートコンディショニングエキスパート検定(1・2級)の出題範囲を網羅したテキストブックです。

紙版販売場所:
▽1252エキスパート検定WEBサイト
https://1252expert.com/products/detail/53
※全国の書店、およびオンライン書店でも購入可能です。

電子版販売場所:
▽Amazon Kindle
https://amzn.asia/d/02b8MceQ

You Tube「HEROs OF CHANGE: Winning for Society」(Cartier)にて、弊社団代表理事 伊藤華英が登壇した大阪・関西万博ウーマンズパビリオンのトークセッションが紹介されました。

2025年6月20日、You Tube「HEROs OF CHANGE: Winning for Society」(Cartier)にて、弊社団代表理事 伊藤華英が登壇した大阪・関西万博ウーマンズパビリオンのトークセッションが紹介されました。

最新テクノロジーを有するイノベーターで組織されたシンクタンク『Tech365 Explore』に参画

一般社団法人スポーツを止めるな(所在地:東京都新宿区、代表理事:伊藤華英、以下当社団)が推進している活動「1252プロジェクト」は、国際オリンピック委員会(IOC)が Beyond Sport と Women Win と協働して進める『Olympism 365 イノベーションハブ』の取り組みの一環として立ち上げたシンクタンク『Tech365 Explore』のネットワークを活用し、スポーツを通じた持続可能な社会の実現を目指します。​ ​

■背景について

国際オリンピック委員会(IOC)は、Beyond Sport と Women Win と協働して進める『Olympism 365 イノベーションハブ』の取り組みの一環として、新たなシンクタンク 「Tech365 Explore」の立ち上げを発表しました。「Tech365 Explore」はスポーツを通じた持続可能な社会開発の加速を目的に、最新テクノロジーを有する世界25のイノベーターチームを選出し、組織されています。​
2025年は「Tech365 Explore」のネットワークと助成金を活用しながら、スポーツを活用した社会変革を促進するイノベーションの開発や規模拡大を推し進めることを予定しています。​

​当社団の「1252プロジェクト」は、2024年に『Olympism 365 イノベーションハブ』の先進的なイノベーション事例としてアジアから唯一「イグナイト365」アワードを受賞。これをきっかけに「Tech365 Explore」に参画し、そのネットワークを活用した事業を推進することが可能となりました。この機会を通じて学生アスリートの成長に寄り添う取り組みを世界に広げ、スポーツを通じた持続可能な社会の実現を目指します。

■『Olympism 365 イノベーションハブ』とは

国際オリンピック委員会(本部:スイス・ローザンヌ、会長:トーマス・バッハ、設立1868年、以下:IOC)が、持続可能な社会の実現を目指し、スポーツを活用した新しく影響力のあるアプローチを牽引しているイノベーターを、サポートするためのプログラムです。Beyond Sport(本部:イギリス・ロンドン、代表:フレッド・ターナー、設立2008年)とWomen Win(本部:オランダ・アムステルダム、代表:クリステル・テイラー、設立2006年)と協働で取り組みを進めており、革新的なプロジェクトや社会変革を起こすイノベーションリーダーとのネットワークづくりなどを行っています。​

<Beyond Sport>​
スポーツを通じて社会的変革を推進することを目的とした国際団体です。​
設立以降、950万ドル(日本円にして14億円)を世界75か国384のプロジェクトに助成を行うとともに、地域でスポーツを通じた社会課題に取り組む非営利団体の能力開発を行ってきました。​

<Women Win>​
女性と女児の権利を守り、スポーツや運動を通じた女性や女児のエンパワーメントを目指す国際団体です。​
女性や女児の権利保護、経済的な自立、健康で豊かな人生のための社会参画を主要な柱として、様々な地域の非営利団体で構成される国際的なネットワークをサポートしています。

■「スポーツを止めるな」とは

2020年に立ち上がった学生アスリートの成長に寄り添う活動。有志の活動が後に一般社団法人化。​
スポーツを通じて若者が自立することを信じサポートを行っています。​
「スポーツを止めるな」は、日本を代表するアスリートや専門家に賛同頂き、SNSを中心に活動を展開し、大きなムーブメントとなりました。その後、オンライン学習システムの開発や、教育機関との共同研究など活動の範囲を広げています。​
スポーツの地域移行の支援や生理とスポーツをテーマとする1252プロジェクトなど、ユニークな取組みにより、スポーツを通じて社会をより良くするため活動を推進しています。

■「1252プロジェクト」とは

1年(52週)のうち、約12週は訪れる生理とそれに伴う体調の変化は、女子アスリートにとって避けては通れない問題です。「正しい情報がない」「相談する先がない」と感じる女子アスリートや、その指導者のみなさまに対し、必要な情報を楽しく学ぶためのオンライン発信や授業などの様々なプログラムを提供しています。

・1252プロジェクト紹介映像
https://www.youtube.com/watch?v=8D0WARPVGZw

・トップアスリートの生理にまつわる体験談「Talk up 1252」
https://www.youtube.com/watch?v=bVYoDobYa9I

・1252プロジェクト公式インスタグラムアカウント​  生理とスポーツの新しい教科書「1252Playbook」​
https://www.instagram.com/1252project/

<お問い合わせ>
1252プロジェクトについてはこちら​
https://spo-tome.com/1252-top/​

取材申し込み、活動内容へのお問い合わせ窓口はこちら​
info@spo-tome.com

<報道におけるお願い>​
メディア様でお取り上げ頂く際は、可能な限り当社団のロゴもしくはコミュニケーションロゴ、1252プロジェクトロゴをご使用頂きますようお願い申し上げます。

社団ロゴ

コミュニケーションロゴ

1252プロジェクトロゴ

【能登支援・災害支援スポーツネットワーク】フェンシングアスリートと輪島市町野町を訪問 

こんにちは。日本フェンシング協会理事でスポーツを止めるな賛同アスリートの杉山文野です。

2025年4月6日(日)、石川県輪島市町野町にて、日本フェンシング協会アスリート委員会とスポーツを止めるなの共催で「能登支援イベント」を開催しました。

今回訪問した輪島市町野町は、2024年元日の震災で壊滅的な被害を受け、道路の寸断、通信の断絶により一時は孤立状態となっていたそうです。さらに、その被害からの復旧のさなか9月に襲った豪雨では、町の中心部を流れる川が氾濫し、とりわけ大きな被害を受けた地域です。「山津波」とも呼ばれる土石流による濁流に飲み込まれ、町一帯が土砂や流木に覆われてしまったと伺いました。

今回のイベントは、震災後に地元有志が立ち上げた町野復興プロジェクト実行委員会が主催する「桜フェス」の一部として行われ、見延和靖選手、江村美咲選手、菊池小巻選手、小久保真旺選手、吉松琳果選手が参加しました。

まずは地元のみなさんが心を込めて準備してくださった桜フェスのステージで、選手一人ひとりが好きな食べ物や能登への想いを語りました。
その後は、フェンシングのエキシビションマッチと、スマートフェンシングを使った体験会!子どもからご年配の方まで、約60名の方が参加してくださいました。

エキシビションマッチでは、パリ五輪で日本選手団の旗手を務めた江村美咲選手と、全日本王者・小久保真旺選手による白熱の対戦に、会場からは「おぉ!速い!」「かっこいい!」という歓声が上がっていました。
江村選手と小久保選手のエキシビションマッチ
体験会では、「体を動かして気持ちがすっきりした!」「本物のメダリストと剣を交えられて感動した!」という声がたくさん届き、会場は終始笑顔であふれていました。
体験会で選手と剣を交える参加者の皆さん
選手たちは、昨年11月にも能登を訪れ、炊き出しや泥かきなどのボランティア活動に参加。復興には時間がかかることを肌で感じたことから、海外遠征や練習の合間を縫って、今回の再訪が実現しました。

なかでも、北陸出身で強い想いを持つアスリート委員長・見延選手は、「昨年泥かきをした場所が少しずつ片づいているのを見るのは嬉しい。でも、まだ壊れた建物も多く、支援の必要性を感じている。これからも継続的に関わっていきたい」と話していました。

イベントの最後には、選手たちが持参したオリンピックのメダルと一緒に記念撮影をする参加者の姿も。サインを求める列や自然と生まれる笑顔のやりとりから、スポーツが人と人をつなぐ力を改めて実感する時間となりました。
選手と記念撮影をする参加者の皆さん

選手たちも「皆さんが喜んでくださって、自分たちも本当に嬉しい。次はまた新しいメダルを持って戻ってきたい」と話していました。


震災から時間が経つにつれ、報道も減り、関心が薄れてしまいがちです。だからこそ、私たちアスリート委員会は、これからも自分たちにできることを、できる形で続けていきたいと思っています。スポーツの力で少しでも地域に元気や希望を届けられるよう、現地とのつながりを大切に、今後も継続的に支援を続けていきます。


最後に、このイベントの開催にご協力いただいた町野復興プロジェクトのみなさんをはじめ、ご支援くださったすべての企業・関係者のみなさまに、心より感謝申し上げます。


*今回の活動はハリウッド株式会社、大日本印刷株式会社、一般社団法人NOTOTO.、の協力のもと進めています。

【能登支援・災害支援スポーツネットワーク】JOCアスリートと輪島市門前町を訪問 

こんにちは。スポーツを止めるな広報です。

3月29日に公益財団法人日本オリンピック委員会(JOC)と協力し、輪島市門前町での復興支援アクションを行いました。
今回の訪問には、JOCが呼びかけたオリンッピク強化指定選手等のうち、自主的に参加意向を示したアスリートの中から選抜された、パリ2024大会出場のブレイキンHIRO10こと大能寛飛選手、メダリストのフェンシング宮脇花綸選手等10名が参加しました。

<参加アスリート>
勝木 隼人 選手  陸上競技/競歩 ・強化指定選手
下岡 仁美 選手  陸上競技/競歩 ・強化指定選手
園田 恵吾 選手  スキー/スノーボード ・強化指定選手
嶋田 利渚 選手  スケート/スピードスケート ・強化指定選手
古平 結明 選手  アイスホッケー ・ネクスト強化指定選手
宮脇 花綸 選手  フェンシング・強化指定選手
阿部 暁梨沙 選手   ライフル射撃・JOCエリートアカデミー生
矢澤 亜季 選手  カヌー ・強化指定選手
岡崎 遥海 選手  カヌー ・強化指定選手
大能 寛飛(HIRO10) 選手  ブレイキン・強化指定選手

ご自身も金沢市出身で能登に暮らす祖父母が被害に遭ったというHIRO10選手のように能登にゆかりのある選手、帰省先の富山県で地震の恐怖を体験した選手、過去に熊本県で震災を経験したがまだ幼く支援活動に参加できなかったので恩返しがしたいという想いを持った選手もいれば、カヌーで激流を下るカヌー嶋田選手からは、競技で身に着けた水中で身を守る知識を災害予防に繋げられないかヒントを探しに来たと伺いました。このように参加のきっかけは様々ですが、能登のために少しでも協力したいと強い気持ちを抱えたアスリートの皆さんが参加してくださいました。

<参加アスリート>
勝木 隼人 選手
陸上競技/競歩 ・強化指定選手

下岡 仁美 選手
陸上競技/競歩 ・強化指定選手

園田 恵吾 選手
スキー/スノーボード ・強化指定選手

嶋田 利渚 選手
スケート/スピードスケート ・強化指定選手

古平 結明 選手
アイスホッケー ・ネクスト強化指定選手

宮脇 花綸 選手
フェンシング・強化指定選手

阿部 暁梨沙 選手
ライフル射撃・JOCエリートアカデミー生

矢澤 亜季 選手
カヌー ・強化指定選手

岡崎 遥海 選手
カヌー ・強化指定選手

大能 寛飛(HIRO10) 選手
ブレイキン・強化指定選手

ご自身も金沢市出身で能登に暮らす祖父母が被害に遭ったというHIRO10選手のように能登にゆかりのある選手、帰省先の富山県で地震の恐怖を体験した選手、過去に熊本県で震災を経験したがまだ幼く支援活動に参加できなかったので恩返しがしたいという想いを持った選手もいれば、カヌーで激流を下るカヌー嶋田選手からは、競技で身に着けた水中で身を守る知識を災害予防に繋げられないかヒントを探しに来たと伺いました。このように参加のきっかけは様々ですが、能登のために少しでも協力したいと強い気持ちを抱えたアスリートの皆さんが参加してくださいました。

拾っても拾っても減らない漂流ごみ

能登到着後、まず門前町・黒島地区の海岸でビーチクリーン(海岸清掃)を行いました。この辺りの海岸では震災前から漂流ごみの堆積が問題となっており、地元ボランティアの皆さんが定期的に清掃活動を行っていましたが、地震による隆起で海岸線が拡張され清掃エリアが増えてしまった上、震災の影響で一段と高齢化が加速したこと等が重なり、なかなか清掃活動が進まないと伺いました。(黒島海岸の被害の様子は、4月8日配信記事をご覧ください

砂浜に深く埋まっていたり、テトラポットや岩に絡まっている大小様々なごみで、大きな袋がすぐに満杯になることに驚きながら夢中でごみを拾っていると、あっという間に時間が過ぎていきました。まだまだ大量に残るごみの山に申し訳ない気持ちを抱えつつ、「炊き出し」会場である門前東小学校に向かいました。
2人がかりで大きなごみを引き抜く様子
深く埋まった網を引っ張る選手
あっという間に満杯になるゴミ袋_LINE_ALBUM_20250329 JOCアスリートアカデミー能登復興_250331_104
海岸一帯に散乱するごみを拾う選手
石の合間からゴミを拾う選手_IMG_7449_リサイズ
岩の間にはまったごみを拾う選手
拾ったごみの前で集合写真

お待ちかねのランチタイムは地元のみなさんと一緒に

門前東小学校では、多くの地元住民の方が拍手と歓声で出迎えくださいました。
炊き出しでのお食事は、自らも被災者でありながら震災発生直後から各地で支援を行っているシェフ集団「NPO北陸チャリティーレストラン」の皆さんが、お野菜たっぷりのトマトベースのスープをご用意くださいました。
まだ少し寒さが残る中、外で待ってくださっていた地元の皆さんとお一人お一人会話をしながら丁寧に食事をサーブするアスリートの皆さんの姿はとても印象的でした。
はじめはお互い緊張している様子もありましたが、美味しいスープを頂きながら、競技の話をしたり、被災生活の話を伺ったりしながら和やかなランチタイムとなりました。

地元の皆さんにランチをサーブする選手たち

初めてのブレイキン

その後、皆で体育館に移動してHIRO10選手が中心となりブレイキン体験を行いました。地元の方も他のアスリートもほとんどがブレイキン初体験でしたが、お子さんから高齢の方まで楽しめるような分かりやすい声掛けとアレンジで、皆すぐに音楽に合わせてステップを刻み、最後にはピタっとポーズを決めるまでに盛り上がりました。
ブレイキン体験の締めくくりに、門前町で古くから親しまれている「門前音頭」に合わせた踊りを地元の方に教えてもらいながら踊っていると、どこからともなく「ブレイキンに門前音頭を取り入れてみて!!」と声が上がり、さすがのHIRO10選手、即興で門前音頭を取り入れたパフォーマンスを披露して会場を大いに沸かせてくれました!!

実は・・・偶然にもHIRO10選手のお父様はこの門前東小学校のご出身で、なんと当時の担任の先生も参加してくださいました。
ポーズを決めるHIRO10選手
参加者全員で体験したブレイキン

貴重なお話を沢山伺えた座談会

門前東小学校では、最後に地元の皆さんから地震当日の様子や仮設住宅での今の暮らしのことなどを伺う座談会を行いました。
「怖かった日のことを思い出させてしまうのではないか」「プライベートなことをどこまで聞いていいか難しい」と戸惑うアスリートに、地元の方が快く「何でも聞いていいよ」と優しく声をかけてくださり、「今でも思い出すと恐怖で眠れなくなる」という地震当日のお話しから、「四畳半の仮設暮らしで運動不足になったりストレスが溜まったりしている」といった日々の暮らしでの悩みまでとても多くのことをお話しいただきました。

座談会での様子

「今日みたいな、「楽しくて前向きになれる」ことを、これからも続けてほしい!」「また来てほしい」「初めてアスリートの皆さんとお会いできて、元気が出た!」といった声を受け、アスリートからも、「来るまでは自分にできることはあるのだろうか・・・と自信が持てなかったが、皆さんが楽しんでいる姿を見て、一歩踏み出してみて良かった」「支援は今日で終わりではなく、これから一緒に復興に向けて協力していくことが大切だと感じた」「競技で活躍して、みなさんに元気を与えたい」といった声が上がっていました。

また、パリ2024大会メダリストのフェンシング宮脇選手は、「コロナ禍で「スポーツの無力さ」に悩む日々を過ごしたこともあったが、一個人ではなくアスリートとして支援活動に参加できたことでその想いを払拭することができた」とも話してくださいました。
その他のアスリートの皆さんも、この日の活動を通じてご自身が見て、聞いて、感じたことをそれぞれの言葉で、SNS等で発信してくださっています。
陸上 勝木選手
スノーボードハーフパイプ 園田選手
スケート 嶋田選手
フェンシング 宮脇選手
カヌー 矢澤選手
カヌー 岡崎遥海
ブレイキン 大能 寛飛(HIRO10)選手

またJOC「TEAM JAPAN」のYouTubeでも、当日の様子が分かる動画がアップされていますので、ぜひ合わせてご覧ください。
https://www.youtube.com/watch?v=G7BgLD-hFYI
https://www.youtube.com/watch?v=bvZgFUT4NYg

私たちスポーツを止めるなは、引き続き「スポーツだからできる」支援のかたちを能登の皆さんと共に考え、JOCをはじめスポーツ界の皆さんと連携を取りながら、継続的な支援を続けてまいります。