1252
スポーツを止めるな『1252プロジェクト』東大病院との連携がスタートします。
『1252プロジェクト』は、女性アスリートが抱える「生理×スポーツ」の課題に対し、トップアスリートの経験や医療・教育分野の専門的・科学的知見をもって向き合い教育/情報発信を行う当社団の新しい教育プログラムです。
このたび、本プロジェクトと東京大学医学部附属病院(以下、東大病院)との連携が決まりました。東大病院女性診療科・産科「女性アスリート外来」は、女子アスリート研究の分野をリードする存在として、アスリート特有の健康問題に対する診療に長年携わり、多くのトップアスリートからの支持を集めています。
女子学生アスリートをはじめ指導者、保護者のみなさまと共に、大切な10代のコンディションを整えるための正しい知識やサポートを得られるよう、最新の専門的知見のもと情報共有・発信をしていきます。
MEMBERS
1252プロジェクトリーダー
伊藤 華英 Hanae Ito
競泳日本代表として競技に取り組んでいた10代の頃、 私にとって生理は「毎月来る当たり前の存在」でしかありませんでした。 競技やメンタルに与える影響について考えたこともなければ、 PMSやPMDDという言葉はもちろん、ピルの存在、副作用、安全性、 海外の選手たちが上手にコントロールしていることも知らなかった。 まさかオリンピックの舞台で後悔することになるなど思いもしませんでした。 今になって考えると、生理について学んだり、相談する場所が身近になかったからだと感じています。 だからこそ、女子学生アスリートの皆さんには、生理についてもっと知って欲しい。 指導者や男性アスリートにも、正しい知識を身につけて欲しい。 1252は、様々な専門家や指導者、教育現場、アスリートに関わるすべての人がつながり、情報を共有し、信頼関係を築いていける場所を提供していきます。
東京大学医学部附属病院女性診療科・産科 助教
女性アスリート外来医師
能瀬 さやか Sayaka Nose
月経痛や月経前の体調不良、無月経等、女性特有の問題を抱えながらも周囲に伝えられないでいる学生はまだまだ多い現状です。10代から正しい医学的知識を身につけ、自分自身で異常に早く気付き対策をとることは、コンディショニングを考える上で重要となります。私達産婦人科医は、アスリートを支える立場の皆さんと連携し、女性アスリートが最高のパフォーマンスを発揮できるよう専門家の立場からサポートを行っていきます。
〈東京大学医学部附属病院女性診療科・産科「女性アスリート外来」〉
東京大学医学部附属病院「女性アスリート外来」では、女性アスリート特有の健康問題に対し、障害予防やコンディショニングの点から診療を行っています。日本女性医学学会認定ヘルスケア専門医や日本スポーツ協会公認スポーツドクター、日本障がい者スポーツ協会公認障がい者スポーツ医等の資格をもつ医師がおり、スポーツに参加する女性が健康で競技生活を長く送ることが出来るよう診療にあたっています。外来における診療に加え、さまざまな形で女性アスリートや女性パラアスリートの健康問題に関する啓発活動を行っています。また、アスリート本人はもちろん、指導者やコーチ、教育関係者や保護者など、アスリートを支える方々へのサポートや情報提供なども行っています。
ホームページ:http://femaleathletes.jp
「北海道新聞」で1252プロジェクトが紹介されました。
4/15-16の北海道新聞(朝刊と電子版)に1252プロジェクトの記事が掲載されました。
女子学生アスリートと、関わるすべての人に寄り添う教育プログラム 「1252プロジェクト」を開始します!
一般社団法人スポーツを止めるな(所在地:東京都新宿区、代表理事:野澤武史)では、活動の3本柱のひとつに『現代を生きる力をつける教育プログラム』を掲げておりますが、このたび3月1日付で当社団の理事に就任した元競泳日本代表 伊藤華英氏を中心とした新しい教育プログラム「1252プロジェクト」を開始いたしました。
■プロジェクト中心メンバー
新理事 伊藤華英(スポーツ科学博士/元競泳日本代表)
■ 「1252プロジェクト」発表会見配信URL
https://youtu.be/TMIsmS4gJcs
■「1252プロジェクト」開始の背景
月経周期やコンディションの良い時期、症状などは人それぞれ異なりますが、女性アスリートにとっても1年間(52週)のうち、約12週は生理期間。その前後も含めた期間に不調を感じることが多く、大切な試合やトレーニングの追い込み期間と重なってしまうことも往々にしてあります。
そこで、ひとりひとりが自分の周期やベストコンディションを知ったり、生理に対する正しい知識を得る・相談できる場をつくることで、女子学生アスリートがもっと自分らしく競技と向き合える環境をサポートしたいと本プロジェクトを立ち上げました。
伊藤氏はかつて、北京オリンピックと自身の月経期間が重なり、初めて服用することになったピルの副作用によって、パフォーマンスへの影響を身をもって体感した経験があり、その後「月経とどうしなやかに向き合っていくか」という課題に向き合ってきました。本プロジェクトをスタートすることで、「どこに相談して良いか分からない」「正しい情報が分からない」などと不安に感じている女子学生アスリートや、ご家族、指導者である監督やコーチ・先生方に向けて、安心して相談でき、信頼のおける情報提供の場所となりたいと考えています。
■ 「1252プロジェクト」概要
女子学生アスリートが抱える「生理×スポーツ」の課題に対し、トップアスリートの経験や医療・教育分野の専門的・科学的知見をもって向き合う教育/情報発信プロジェクトです。
女子学生アスリートを取り巻くさまざまなステークホルダーをつなぎ、情報や対話を活性化するコミュニケーションの「場」・ハブとして、医療の専門家のご指導のもと、女性の周期とコンディション管理関する正しい情報を学校や指導者側にも届ける情報発信プラットフォームとなっていきたいと考えます。
スポーツを止めるなメンバーの中でも、室伏由佳氏や大山加奈氏など本テーマに関して重要視している方は多くいます。女性だけでなく男性も、ともに学び、ともに対話を大切にしながら活動を積み重ねて行きたいと思います。また、多くの専門家のみなさまのお力添えも頂きながら活動を推進して参ります。
参加校、募集中。
これから始まる1252プロジェクトの活動に賛同し、ご協力いただける学校を募集いたします。(中学校/高校/大学)
具体的には、学生/指導者に対する意識調査アンケートの実施や、トップアスリートや医療関係者による1252セミナーや授業などの実施を検討しております。
<1252プロジェクトご協力に関するお問い合わせ先>
1252@spo-tome.com
「朝日新聞デジタル」で1252プロジェクトが紹介されました。
3/2の朝日新聞デジタルに1252プロジェクトの記事が掲載されました。