スポ止め

【1252プロジェクト】日本オリンピックミュージアムにて「スポーツを止めるな“1252プロジェクト研修会”」を実施しました!

2026 年1月31日(土)、日本オリンピックミュージアムにて、一般社団法人スポーツを止めるなによる「スポーツを止めるな“1252プロジェクト研修会”」が実施されました。

本イベントは、生理に関する正しい知識を特に男性指導者に伝え、選手のコンディショニングを正しく理解・支援できる環境づくりを目指すことを目的に行われ、当日は特定非営利活動法人スポーツコーチング・イニシアチブ(SCI)に登録されている皆様を中心に、スポーツ指導者、教育関係者、医療・コンディショニング関係者、学生アスリートなど多彩な立場の方々に参加いただきました。講師として1252プロジェクトリーダーの伊藤華英代表理事(博士 [スポーツ健康科学]・元競泳日本代表)、日本オリンピック委員会強化スタッフ(ナショナルチーム)フィジカル育成担当の泉建史氏が登壇しました。

(泉氏は1252プロジェクトが主催する女子アスリートを指導する上で必要な知識を問う検定「1252公認 女子アスリートコンディショニングエキスパート検定」のテキストブック第6章「ストレングス&コンディショニングとケア」をワーキングメンバーと執筆)

まずは伊藤から1252プロジェクトの活動紹介をさせていただき、自身のアスリート現役時代のエピソードも交えながらトップアスリート含むアスリートが置かれている生理の課題について言及しました。 その後グループワークとして「女性アスリートとの接し方など抱えている課題について」グループディスカッション、参加者同士でシェアする時間がもたれました。会場からは「生理といってもその期間だけではなく前後でも体調が大きく変わるので、選手自身が“自分はこういう時こうなる”という状態をきちんと把握できるということが重要」「男性指導者だとどうしても自分ごととして感じにくい点もあり、体調や生理の影響があることに気づかずアスリートを責める形になってしまうこともある」など、現場ならではの不安や課題に関する発言がありました。そういった状況だからこそ、「生理や体調、コンディショニングの話をオープンにできる環境は本当に重要だと思う」という声も聞かれました。
研修会の様子
ワークショップ後は、現在泉氏が仕事をする上で大切にしている価値観(琴線)や国際ライセンスのNSCAガイドライン紹介もありました。泉氏はロス2028に向けたスポーツ現場では「フィジカルコーディネーター」の業務も兼務し、フィジカルコーチとしてのトレーニング指導だけではなく、トレーナー、コーチ、栄養士、科学者・医療従事者など様々な職種を連携させ、アスリートを全方位的にサポートする体制を整える役割を持ちます。測定、評価、育成、情報共有までを一貫し様々な分野をつなぐハブとなることで、 一人ひとりのアスリートに寄り添った『トータルコンディショニング』の実現を目指しています。 その後、女子アスリートのフィジカルトレーニング導入の流れや身体の動きチェックを紹介するとともに、今の状態を「言葉にしていく」ことの重要性を会場の参加者とのやりとりを交えながら説明しました。疲労、熟睡度、食欲、運動量、痛みなどを10段階で評価し言葉にして共有することで、本人自身も体調変化を理解することができ、対話を通じてセルフ理解を深めることにつながるなどのメリットがあることを伝えました。指導者視点では、「身体の状態を言語化できる文化をつくる」点が重要であり、その積み重ねがジュニア世代からのコンディショニングの構築につながっていきます。
研修会の様子
2回目のワークショップでは、「今日の話を受けてどう解決できるか?~未来に向けて自分 ができること~」をテーマに、参加者含めて話を深めていきました。会場からの「女性アスリートが主体的に生理の課題に向き合うために必要な指導者としてのスキルは?」という 質問に、伊藤、泉氏それぞれが回答しました。伊藤からは「選手の言うことを頭ごなしに拒否せずしっかり会話を受け止めること」と伝えました。その上で、「不調を見せることは“少し弱い自分”を見せることにつながるためアスリートにとっては難しい面があると思う。ライバルに聞かれたくないという思いや、チーム競技であれば“メンタルが弱いから大事な場面では起用しません”となりかねないという意識が働いてしまう。現在は選手にも指導者側にも情報が届きやすくなっているので気軽に話せる環境が整っている方も多いかもしれませんが、まずは指導者が正しい知識を持っていることが重要です。選手たちと信頼関係を築く中で少しの違和感に気づいたり、それを伝えられたりする関係性を作ることが大切だと思います」と伝えました。 泉氏からも「指導者が“その知識を持っている人なんだ”と分かるだけでも選手にとっては全く 違う環境になるので、まずはそこからのスタートだと思います」と話がありました。

今回のワークショップは参加者との対話や実際に身体を動かす場面もあり、終始なごやかに進められました。今後も1252プロジェクトは生理に関する正しい知識を社会に伝え、スポーツ界はもちろん教育、医療、栄養など様々な領域の方々と連携しながらスポーツ×生理の課題について広く発信していきます。
左:泉建史/右:伊藤華英
伊藤華英(いとう はなえ)
元競泳日本代表選手、一般社団法人スポーツを止めるな代表理事、1252プロジェクトリーダー、博士(健康科学)、マットピラティスコーチのライセンスを取得、競泳のオリンピアン(北京五輪、ロンドン五輪2大会出場)、2008年は背泳ぎ日本新記録を樹立。現役引退後はアスリートの視点からスポーツの地位向上・発展のために活動、2021年からは「1252プロジェクト」でスポーツに取り組む学生らに生理の正しい知識や理解を広げる活動に取り組んでいる。アスリートやスポーツに関する社会貢献活動のロールモデル「HEROs AWARD2023」アスリート部門を受賞。書籍 『これからの人生と生理を考える』 (山川出版社)。1252女性アスリートコンディショニングエキスパート検定』(東洋館出版社)監修、講演活動など多数。

https://spo-tome.com/about/members/
泉建史(いずみ たけし)
フィジカルトレーナー/フィジカルコーチ、日本オリンピック委員会(JOC)医科学強化スタッフ、ナショナルチーム・フィジカルコーディネーター、米国スポーツ医学会認定 運動生理学士(ACSM/EP-C)。NSCAジャパン最優秀指導者賞受賞。ナショナルトレーニングセンター競技別強化拠点エリア医・科学サポートプロジェクト委員、近年は東京2020、パリ2024、ロサンゼルス2028世代(採点系競技、審美系競技、体操ニッポンなど複数の五輪競技)を担当、プロスポーツではJRA日本中央競馬会・競馬学校・トレーニングセンター騎手実践課程フィジカル育成を担当。東大阪市ではスポーツ教育アドバイザーとして活動、国際的な組織のNSCAジャパンのエリアディレクターとして後進の教育にも力を注ぐ。『1252女性アスリートコンディショニングエキスパート検定』(東洋館出版社)運動処方パート執筆、SDGs活動など多数。

https://the-ans.jp/course/445893/3/
※本講習会は特定非営利活動法人 スポーツコーチング・イニシアチブ(SCI)様に受講者募集に関してご協力いただきました。 https://sports-coach.jp/

※この授業はKARADAKARAの助成事業です。

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二松学舎大学で実施されたセミナーにスポーツを止めるな賛同アスリート室伏由佳氏、共同代表理事・廣瀬俊朗が登壇 

2025年11月3日(月・祝)、九段会館テラスで、二松学舎大学国際政治経済学部が主催する「二松学舎大学から始める健康増進活動-健康の重要さを考える。有識者による対話も添えて-」が開催されました。本イベントには、スポーツを止めるな賛同アスリートで順天堂大学スポーツ健康科学部先任准教授/マイウェルボディ協議会 副代表幹事の室伏由佳氏、スポーツを止めるな共同代表理事・廣瀬俊朗が登壇し、大学と連携した学びの場づくりに参加しました。

■ 学びの成果を社会へ ― 学生によるヘルスケア企画発表

当日は、医療ビッグデータの分析を通して、企業が抱える課題へのアプローチや魅力的な価値提案へとつなげる研究を行う小久保欣哉教授の開会の挨拶から始まりました。
小久保欣哉教授の開会挨拶
第一部では、二松学舎大学の学生3チームがヘルスケア課題に対する独自の企画を発表。
女性の健康課題に関する啓発プロジェクト、ドラッグラグ・ロス(海外で承認されている新薬が日本では承認されるまで長い時間を要している、そもそも日本では開発着手されていない)問題の解決を目指す学生コンペ、医療リテラシーを高める教育ボードゲームなど、若い世代ならではの視点を生かした提案が並び、来場者に向けて研究成果を披露しました。
学生発表の様子

■「わくわく、健やかに過ごすとは」

第二部では、「わくわく、健やかに過ごすとは」をテーマにパネルディスカッションを実施。
総合司会を務めた株式会社野村総合研究所 グループマネージャー 若林城将氏
登壇したのは、小久保欣哉教授、アサヒ飲料株式会社代表取締役社長の米女太一氏、室伏由佳氏、廣瀬俊朗の4名です。
企業経営・研究・トップアスリートという異なる立場から、
・健康を支える環境づくり
・生理課題や月経困難症が及ぼす社会影響
・“わくわく”に代表される主体性とウェルビーイング
・イノベーションを生む組織のあり方
など、多彩な観点で議論が行われました。
左から廣瀬俊朗、室伏由佳氏、米女太一氏、小久保欣哉教授
室伏氏は、アスリートに限らず一般の方にとっても、「メンタル」「フィジカル」「ソーシャル」の3つの要素が調和することが心身の健康に寄与し、“ウェルボデイ”の実現に不可欠であることを伝え、また、1252プロジェクトと女性アスリート支援に関する取り組みを紹介。廣瀬は、チームスポーツにおける多様な役割と強みの生かし合いを例に、“自身の力を発揮できる環境づくり”の大切さを語りました。

■ 大学・企業・スポーツが連携し、健康を考える契機に

本イベントは、二松学舎大学の後援のもと、一般社団法人スポーツを止めるな、株式会社ヘルスケアコンサルティングが協力し、アサヒ飲料株式会社、アステラス製薬株式会社、株式会社ケアネットの協賛により実施されました。
大学の研究や学生の学びと、企業・スポーツ界の知見が交わることで、「健康をどのように守り、社会に広げていくか」を多角的に考える貴重な機会となりました。
スポーツを止めるなでは、これからも大学や企業、自治体など多様なパートナーと連携し、スポーツを通じた社会課題解決に取り組んでまいります。

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「スポーツを通じた社会課題解決」をテーマに慶應義塾普通部の学生に向けた出張授業を実施  

2025年11月7日(金)、日本オリンピックミュージアムにて、慶應義塾普通部の卒業生が現役生に学びを届ける「目路はるか教室」の一環として、「スポーツで社会をよくするってどういうこと?」をテーマにした出張授業を実施しました。今回は、本校卒業生でありスポーツを止めるな共同代表理事の最上が講師を務めました。

授業に先駆け、オリンピックミュージアムを見学

日本オリンピックミュージアムは、歴史的資料や貴重な展示を通じて、オリンピックの歴史や文化、スポーツの価値観の変遷を学べる施設です。
生徒たちは真剣な表情で館内を巡り、過去の聖火トーチなど、希少なアイテムにも目を輝かせている様子が印象的でした。
オリンピックの歴史に興味津々!
去の聖火トーチなど、貴重な品々の展示も。

授業・グループワークで探る「スポーツによる社会課題解決」

授業では、スポーツが社会にできることとは何かを考えてもらいました。
授業では、コロナ禍で試合や練習ができない環境下での選手自身によるキャリア支援活動や、生理×スポーツの教育・情報発信を行う「1252プロジェクト」を紹介しました。スポーツを止めるなのこれまでの活動実例を通じて、スポーツが社会課題にどのようにアプローチできるのかという構造を伝えました。
続くグループワークでは、生徒たちが「災害復興という社会課題に対してスポーツができること」について議論し、アイデアを発表。
「スポーツで子どもから高齢者までが交流できる場をつくる」、「復興地域で大会を開催し、人を呼び込む」といった実践的なアイデアが生まれました。 実際に、スポーツを止めるなが行っている復興への想いを持つアスリートやチームと被災地をつなぐ「災害支援スポーツネットワーク」の実例との比較などを通じて理解を深めてもらいました。
アイデアを付箋に書いてもらいました!
授業後、講師を務めた最上は「スポーツには社会をより良くするための可能性があります。こうして皆さんと一緒に考える機会を持てたことをとても嬉しく思います。スポーツの力で社会課題を解決する取り組みは、ひとりひとりの小さなアクションから広がっていきます。今日の学びが、スポーツを通じてつながり、支え合い、新しい価値を生み出す仲間が増えていくきっかけになればと願っています」と話しました。
日本オリンピックミュージアムの前でみんなでパシャリ

「1252プロジェクト」とは

1年(52週)のうち、約12週は訪れる生理とそれに伴う体調の変化は、女子アスリートにとって避けては通れない問題です。「正しい情報がない」「相談する先がない」と感じる女子アスリートや、その指導者のみなさまに対し、必要な情報を楽しく学ぶためのオンライン発信や授業などの様々なプログラムを提供しています。

関心のある方はぜひお気軽に1252@spo-tome.comまでお問い合わせください。
活動の詳細は1252プロジェクト公式HP(https://spo-tome.com/1252-top/

■第5回1252公認 女子アスリートコンディショニングエキスパート検定 開催
女子アスリートを指導する上で必要な知識を問う検定。
トップアスリートを指導する指導者から学校教員、保護者、アスリート本人まで、女子スポーツ関係者に広く知識を身につけてもらうことを目的に、2階級の資格検定を設けています。
女性特有の月経課題を中心に、女子アスリート×生理に関する正しい知識の習得を目指します。
第5回の開催も予定しております。

<概要>
申込期間:2026年1月7日 12時~2026年2月21日 16時(コンビニ決済の申込は、2月14日 16時まで)
実施期間:2026年3月1日〜2026年3月14日
詳細は1252エキスパート検定WEBサイト(https://1252expert.com/)

「災害支援スポーツネットワーク」とは

「被災地支援アクション」と「現地発信」で支援を展開し、「ワンスクール・ワンアスリート」という考え方を通じて地域とアスリートがつながる循環を生み出します。

●スポーツによる支援活動の2つの柱
1.被災地支援アクション
・有志アスリートによる現地支援活動
・スポーツ大会を誘致
・高齢者のフレイル対策支援活動

2.被災地の現地発信
・定期的なメディア情報発信
・スポーツ界内における支援モデルの共有

●ワンスクール・ワンアスリートを軸とした活動
地域の子どもたちとアスリートの「顔の見える関係づくり」を通じた中長期にわたる支援を目指し、「ワンスクール・ワンアスリート」という考え方を軸とした活動の実施を目指します。

【「ワンスクール・ワンアスリート」での活動による効果】
・アスリートと被災地の方々が、繰り返しコミュニケーションを取るきっかけをつくる。
・アスリートにとって、被災地を“もうひとつのホームタウン”として感じる機会に。
・被災地の方にとって、アスリートを自分ゴトとして観戦・応援できる存在になる。


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【能登支援・災害支援スポーツネットワーク】フェンシングアスリートと輪島市町野町を訪問 

こんにちは。日本フェンシング協会理事でスポーツを止めるな賛同アスリートの杉山文野です。

2025年4月6日(日)、石川県輪島市町野町にて、日本フェンシング協会アスリート委員会とスポーツを止めるなの共催で「能登支援イベント」を開催しました。

今回訪問した輪島市町野町は、2024年元日の震災で壊滅的な被害を受け、道路の寸断、通信の断絶により一時は孤立状態となっていたそうです。さらに、その被害からの復旧のさなか9月に襲った豪雨では、町の中心部を流れる川が氾濫し、とりわけ大きな被害を受けた地域です。「山津波」とも呼ばれる土石流による濁流に飲み込まれ、町一帯が土砂や流木に覆われてしまったと伺いました。

今回のイベントは、震災後に地元有志が立ち上げた町野復興プロジェクト実行委員会が主催する「桜フェス」の一部として行われ、見延和靖選手、江村美咲選手、菊池小巻選手、小久保真旺選手、吉松琳果選手が参加しました。

まずは地元のみなさんが心を込めて準備してくださった桜フェスのステージで、選手一人ひとりが好きな食べ物や能登への想いを語りました。
その後は、フェンシングのエキシビションマッチと、スマートフェンシングを使った体験会!子どもからご年配の方まで、約60名の方が参加してくださいました。

エキシビションマッチでは、パリ五輪で日本選手団の旗手を務めた江村美咲選手と、全日本王者・小久保真旺選手による白熱の対戦に、会場からは「おぉ!速い!」「かっこいい!」という歓声が上がっていました。
江村選手と小久保選手のエキシビションマッチ
体験会では、「体を動かして気持ちがすっきりした!」「本物のメダリストと剣を交えられて感動した!」という声がたくさん届き、会場は終始笑顔であふれていました。
体験会で選手と剣を交える参加者の皆さん
選手たちは、昨年11月にも能登を訪れ、炊き出しや泥かきなどのボランティア活動に参加。復興には時間がかかることを肌で感じたことから、海外遠征や練習の合間を縫って、今回の再訪が実現しました。

なかでも、北陸出身で強い想いを持つアスリート委員長・見延選手は、「昨年泥かきをした場所が少しずつ片づいているのを見るのは嬉しい。でも、まだ壊れた建物も多く、支援の必要性を感じている。これからも継続的に関わっていきたい」と話していました。

イベントの最後には、選手たちが持参したオリンピックのメダルと一緒に記念撮影をする参加者の姿も。サインを求める列や自然と生まれる笑顔のやりとりから、スポーツが人と人をつなぐ力を改めて実感する時間となりました。
選手と記念撮影をする参加者の皆さん

選手たちも「皆さんが喜んでくださって、自分たちも本当に嬉しい。次はまた新しいメダルを持って戻ってきたい」と話していました。


震災から時間が経つにつれ、報道も減り、関心が薄れてしまいがちです。だからこそ、私たちアスリート委員会は、これからも自分たちにできることを、できる形で続けていきたいと思っています。スポーツの力で少しでも地域に元気や希望を届けられるよう、現地とのつながりを大切に、今後も継続的に支援を続けていきます。


最後に、このイベントの開催にご協力いただいた町野復興プロジェクトのみなさんをはじめ、ご支援くださったすべての企業・関係者のみなさまに、心より感謝申し上げます。


*今回の活動はハリウッド株式会社、大日本印刷株式会社、一般社団法人NOTOTO.、の協力のもと進めています。

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【能登支援・災害支援スポーツネットワーク】JOCアスリートと輪島市門前町を訪問 

こんにちは。スポーツを止めるな広報です。

3月29日に公益財団法人日本オリンピック委員会(JOC)と協力し、輪島市門前町での復興支援アクションを行いました。
今回の訪問には、JOCが呼びかけたオリンッピク強化指定選手等のうち、自主的に参加意向を示したアスリートの中から選抜された、パリ2024大会出場のブレイキンHIRO10こと大能寛飛選手、メダリストのフェンシング宮脇花綸選手等10名が参加しました。

<参加アスリート>
勝木 隼人 選手  陸上競技/競歩 ・強化指定選手
下岡 仁美 選手  陸上競技/競歩 ・強化指定選手
園田 恵吾 選手  スキー/スノーボード ・強化指定選手
嶋田 利渚 選手  スケート/スピードスケート ・強化指定選手
古平 結明 選手  アイスホッケー ・ネクスト強化指定選手
宮脇 花綸 選手  フェンシング・強化指定選手
阿部 暁梨沙 選手   ライフル射撃・JOCエリートアカデミー生
矢澤 亜季 選手  カヌー ・強化指定選手
岡崎 遥海 選手  カヌー ・強化指定選手
大能 寛飛(HIRO10) 選手  ブレイキン・強化指定選手

ご自身も金沢市出身で能登に暮らす祖父母が被害に遭ったというHIRO10選手のように能登にゆかりのある選手、帰省先の富山県で地震の恐怖を体験した選手、過去に熊本県で震災を経験したがまだ幼く支援活動に参加できなかったので恩返しがしたいという想いを持った選手もいれば、カヌーで激流を下るカヌー嶋田選手からは、競技で身に着けた水中で身を守る知識を災害予防に繋げられないかヒントを探しに来たと伺いました。このように参加のきっかけは様々ですが、能登のために少しでも協力したいと強い気持ちを抱えたアスリートの皆さんが参加してくださいました。

<参加アスリート>
勝木 隼人 選手
陸上競技/競歩 ・強化指定選手

下岡 仁美 選手
陸上競技/競歩 ・強化指定選手

園田 恵吾 選手
スキー/スノーボード ・強化指定選手

嶋田 利渚 選手
スケート/スピードスケート ・強化指定選手

古平 結明 選手
アイスホッケー ・ネクスト強化指定選手

宮脇 花綸 選手
フェンシング・強化指定選手

阿部 暁梨沙 選手
ライフル射撃・JOCエリートアカデミー生

矢澤 亜季 選手
カヌー ・強化指定選手

岡崎 遥海 選手
カヌー ・強化指定選手

大能 寛飛(HIRO10) 選手
ブレイキン・強化指定選手

ご自身も金沢市出身で能登に暮らす祖父母が被害に遭ったというHIRO10選手のように能登にゆかりのある選手、帰省先の富山県で地震の恐怖を体験した選手、過去に熊本県で震災を経験したがまだ幼く支援活動に参加できなかったので恩返しがしたいという想いを持った選手もいれば、カヌーで激流を下るカヌー嶋田選手からは、競技で身に着けた水中で身を守る知識を災害予防に繋げられないかヒントを探しに来たと伺いました。このように参加のきっかけは様々ですが、能登のために少しでも協力したいと強い気持ちを抱えたアスリートの皆さんが参加してくださいました。

拾っても拾っても減らない漂流ごみ

能登到着後、まず門前町・黒島地区の海岸でビーチクリーン(海岸清掃)を行いました。この辺りの海岸では震災前から漂流ごみの堆積が問題となっており、地元ボランティアの皆さんが定期的に清掃活動を行っていましたが、地震による隆起で海岸線が拡張され清掃エリアが増えてしまった上、震災の影響で一段と高齢化が加速したこと等が重なり、なかなか清掃活動が進まないと伺いました。(黒島海岸の被害の様子は、4月8日配信記事をご覧ください

砂浜に深く埋まっていたり、テトラポットや岩に絡まっている大小様々なごみで、大きな袋がすぐに満杯になることに驚きながら夢中でごみを拾っていると、あっという間に時間が過ぎていきました。まだまだ大量に残るごみの山に申し訳ない気持ちを抱えつつ、「炊き出し」会場である門前東小学校に向かいました。
2人がかりで大きなごみを引き抜く様子
深く埋まった網を引っ張る選手
あっという間に満杯になるゴミ袋_LINE_ALBUM_20250329 JOCアスリートアカデミー能登復興_250331_104
海岸一帯に散乱するごみを拾う選手
石の合間からゴミを拾う選手_IMG_7449_リサイズ
岩の間にはまったごみを拾う選手
拾ったごみの前で集合写真

お待ちかねのランチタイムは地元のみなさんと一緒に

門前東小学校では、多くの地元住民の方が拍手と歓声で出迎えくださいました。
炊き出しでのお食事は、自らも被災者でありながら震災発生直後から各地で支援を行っているシェフ集団「NPO北陸チャリティーレストラン」の皆さんが、お野菜たっぷりのトマトベースのスープをご用意くださいました。
まだ少し寒さが残る中、外で待ってくださっていた地元の皆さんとお一人お一人会話をしながら丁寧に食事をサーブするアスリートの皆さんの姿はとても印象的でした。
はじめはお互い緊張している様子もありましたが、美味しいスープを頂きながら、競技の話をしたり、被災生活の話を伺ったりしながら和やかなランチタイムとなりました。

地元の皆さんにランチをサーブする選手たち

初めてのブレイキン

その後、皆で体育館に移動してHIRO10選手が中心となりブレイキン体験を行いました。地元の方も他のアスリートもほとんどがブレイキン初体験でしたが、お子さんから高齢の方まで楽しめるような分かりやすい声掛けとアレンジで、皆すぐに音楽に合わせてステップを刻み、最後にはピタっとポーズを決めるまでに盛り上がりました。
ブレイキン体験の締めくくりに、門前町で古くから親しまれている「門前音頭」に合わせた踊りを地元の方に教えてもらいながら踊っていると、どこからともなく「ブレイキンに門前音頭を取り入れてみて!!」と声が上がり、さすがのHIRO10選手、即興で門前音頭を取り入れたパフォーマンスを披露して会場を大いに沸かせてくれました!!

実は・・・偶然にもHIRO10選手のお父様はこの門前東小学校のご出身で、なんと当時の担任の先生も参加してくださいました。
ポーズを決めるHIRO10選手
参加者全員で体験したブレイキン

貴重なお話を沢山伺えた座談会

門前東小学校では、最後に地元の皆さんから地震当日の様子や仮設住宅での今の暮らしのことなどを伺う座談会を行いました。
「怖かった日のことを思い出させてしまうのではないか」「プライベートなことをどこまで聞いていいか難しい」と戸惑うアスリートに、地元の方が快く「何でも聞いていいよ」と優しく声をかけてくださり、「今でも思い出すと恐怖で眠れなくなる」という地震当日のお話しから、「四畳半の仮設暮らしで運動不足になったりストレスが溜まったりしている」といった日々の暮らしでの悩みまでとても多くのことをお話しいただきました。

座談会での様子

「今日みたいな、「楽しくて前向きになれる」ことを、これからも続けてほしい!」「また来てほしい」「初めてアスリートの皆さんとお会いできて、元気が出た!」といった声を受け、アスリートからも、「来るまでは自分にできることはあるのだろうか・・・と自信が持てなかったが、皆さんが楽しんでいる姿を見て、一歩踏み出してみて良かった」「支援は今日で終わりではなく、これから一緒に復興に向けて協力していくことが大切だと感じた」「競技で活躍して、みなさんに元気を与えたい」といった声が上がっていました。

また、パリ2024大会メダリストのフェンシング宮脇選手は、「コロナ禍で「スポーツの無力さ」に悩む日々を過ごしたこともあったが、一個人ではなくアスリートとして支援活動に参加できたことでその想いを払拭することができた」とも話してくださいました。
その他のアスリートの皆さんも、この日の活動を通じてご自身が見て、聞いて、感じたことをそれぞれの言葉で、SNS等で発信してくださっています。
陸上 勝木選手
スノーボードハーフパイプ 園田選手
スケート 嶋田選手
フェンシング 宮脇選手
カヌー 矢澤選手
カヌー 岡崎遥海
ブレイキン 大能 寛飛(HIRO10)選手

またJOC「TEAM JAPAN」のYouTubeでも、当日の様子が分かる動画がアップされていますので、ぜひ合わせてご覧ください。
https://www.youtube.com/watch?v=G7BgLD-hFYI
https://www.youtube.com/watch?v=bvZgFUT4NYg

私たちスポーツを止めるなは、引き続き「スポーツだからできる」支援のかたちを能登の皆さんと共に考え、JOCをはじめスポーツ界の皆さんと連携を取りながら、継続的な支援を続けてまいります。

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【能登支援・災害支援スポーツネットワーク 】石川県との包括連携協定の背景と私たちの想い

こんにちは!スポーツを止めるな広報です。

石川県とスポーツを止めるなは「スポーツを通じた能登の復興支援やスポーツの振興などに関する包括連携協定」を結び、3月17日(月)に石川県庁で締結式が行われました。
 今回は締結式の様子とともに、支援を始めた背景や私たちが考える「スポーツによる災害支援活動」についてお伝えします。 

2024年4月に能登を訪れて

共同代表の最上・廣瀬は、震災翌日から能登各地で被災地支援に尽力されている一般社団法人NOTOTO.のご協力のもと、柔道家の井上康生さんや谷本歩実さんらと共に、2024年4月に珠洲市・穴水町・羽咋市を訪問し、瓦礫処理や炊出しボランティアと、地元の子供たちを対象とした柔道教室・スポーツ教室を行いました。 
訪問時はライフラインもまだ復旧しておらず、ご自宅とは離れた地域での避難生活を強いられている方も多く、瓦礫撤去や泥の掻き出し等の復旧が思うように進んでいない状況でした。倒壊した家の中で倒れたままになっていた重い家具や瓦礫を外に運び出したり、雨水を含んだ泥を掻き出したりする作業は想像以上の重労働で、高齢の方には到底難しく人手が全く足りていないことを痛感しました。 
訪問する前は、「まだまだ生活が不安定な時期に、我々が行ってご迷惑にならないか・・・」と不安もありましたが、スポーツ教室に参加してくださった学校の先生から、「子供たちがこんなに解放的になれたのは、震災以来はじめて」と伺い、まだまだ緊迫した状況にある中、ひと時でも皆さんの心が緩む時間を作れたことは意味があったのだと安堵しました。その一方、「スポーツを通してできることは、まだまだ沢山あるはず」とも実感しました。 

スポーツ界が結束して復興を志すためのハブ組織の必要性

能登から戻り多方面のスポーツ関係者やアスリートに見聞きした状況を伝えたところ、「能登のためにできることがないか気になっているけど、誰に相談すれば良いか分からず悩んでいた」「所属アスリートとも何か支援ができないかと話しているが、現地がどんなサポートを必要としているかが分からず具体的に動けない状態だった」等、復興支援に対する想いはあるが、どうしたら良いかわからないアスリート・チーム・スポーツ団体が多数あることがわかりました。 
また我々は、その後も被災地域へ訪問し地元の方からお話を伺ったり、現地の状況をよく知るNOTOTO.の皆さんから状況を聞いたりする中で、2024年9月の豪雨災害も重なったこともあり、地域ごとに被災の状況が全く違うこと、人口・住民の年齢分布・もともと抱えている課題などによって復興の方針や進度、求めているサポートが大きく異なることを知りました。また、復興は5年・10年の中長期戦であり、単発的な支援ではなく、継続的な支援が望まれていることも感じました。 
私たちは、災害復興への想いを持ったアスリートやスポーツ団体・チームと被災地をつなぐハブ組織の必要性を感じ、中間支援団体としての役割を担うことを決めました。 

スポーツを止めるなが考える「スポーツによる支援活動」

私たちは、支援活動を進めるにあたり2つの柱を掲げています。 
1. 被災地支援アクション
・有志アスリートによる現地支援活動
・スポーツ大会を誘致
・高齢者のフレイル対策支援活動
2. 被災地の現状発信
・定期的なメディア情報発信
・スポーツ界内における支援モデルの共有
被災地域での支援活動を行うだけでなく、隣接地域で「スポーツ大会」を開催し、選手・関係者・観客の皆さんと一緒に被災地域を訪れることで「関係人口づくり」を目指しています。 
また、被災地域の現状を「発信し続ける」ことも大切にしています。私たちから情報発信するだけでなく、発信力の高いアスリートの皆さんが現地で見たこと、聞いたこと、感じたことをSNSで発信したり、アスリート同志で話し合ったりすることも大きな意義があると考えています。 
今後は、地域の子供たちとアスリートの「顔の見える関係づくり」を通じた中長期にわたる支援を行うために、「ワンスクール・ワンアスリート」を軸とした活動の実施を目指しています。 

  「ワンスクール・ワンアスリート」によって期待する効果
・繰り返しコミュニケーションをするきっかけ 
・被災地にホームタウンを持つ感覚 
・自分ゴトとして観戦・応援するトップアスリートの存在 

将来的には、スポーツ界の各組織による災害支援を軸としたネットワークが構築され被災地と繋がること、今後新たな災害が発生した際に生かせるように知見の蓄積も目指しています 

石川県×スポーツを止めるな「包括連携協定」

これらの活動をさらに強力に推進できるよう石川県と協議進めた結果、この度「包括連携協定」を締結することとなりました今後も引き続き、被災地域やスポーツ界と連携し、復興に向けた様々な支援を進めてまいります。

【協定書に署名する馳石川県知事と最上当社団共同代表】

● 連携事項
(1)スポーツを通じた復興支援に関すること
(2)スポーツの振興に関すること
(3)そのほか、前条の目的を達成するために必要と双方が考えること 

● コメント 
馳浩様/石川県知事 
スポーツを通じた皆さんの活動が復興を後押ししていると実感しています。復興には10年の歳月がかかるため、本協定を通じて継続的に支援していただきたい。 
 
最上紘太/スポーツを止めるな共同代表理事 
2024年4月に被災地に足を運んで現地の状況を見たことで、「スポーツの力で被災地のためになることは沢山ある」と実感しました。我々が想いを持ったアスリートやスポーツ関係者と地元をつなぎ、中長期の支援を実現していきたい。 
 
廣瀬俊明/スポーツを止めるな共同代表理事 
地元の方とのコミュニケーションを通じて、被災地の最新の状況や本当に求められていることが何か初めてわかる。我々や連携するアスリートが実際に見た・聞いたことを発信することで、支援の輪を広げていきたい。 

【メディア取材を受ける様子

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文部科学省を訪問し、IOCから表彰されたことを報告しました

本日、代表理事の伊藤と共同代表理事の最上が文部科学省を訪問し、あべ俊子文部科学大臣と橋本聖子参議院議員へ、国際オリンピック委員会(IOC)が設立した、先進的なイノベーション事例を選出し表彰する「イグナイト365アワード」を受賞したことを報告しました!
お忙しい中、お時間をいただいたあべ文科大臣と橋本議員には深く御礼申し上げます。ありがとうございました。
これからもスポーツを止めるなは、スポーツを通して様々な社会課題解決に邁進していきたいと思います。

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