一般社団法人スポーツを止めるな

2023年3月27日

【1252プロジェクト】
SAGAスポーツピラミッド構想シンポジウム登壇レポート

 こんにちは!スポーツを止めるな広報です。

 スポーツを通じて人材育成や文化の拡大を図る「SAGAスポーツピラミッド(SSP)構想」に関するシンポジウムが2023年2月15日に、よみうり大手町小ホールで行われました。

 佐賀県山口知事、スポーツ庁室伏長官、そして当社団からは理事であり1252リーダーの伊藤華英が登壇し、トップアスリートが更に上を目指しながら、裾野を更に広くしていることや女性アスリートの健康について等のセッションが行われました。当日は、会場(約120名)+オンライン(206名)にて約330名が参加しました。

▼「体育」から「スポーツ」へ

佐賀県山口知事

 2019年6月、国会において長年「国民体育大会(国体)」と親しまれてきた大会が、令和6年(2024年)佐賀県開催から「第78回国民スポーツ大会(国スポ)」と国会で決定されました。なぜ、「体育」ではなく「スポーツ」なのか。「体育」は主に学校教育のイメージが強いものですが、「スポーツ」は純粋に運動を楽しむことを表現するために、世界中で使われている言葉なのです。

 山口知事は、過去に海外出張に訪れた時にスポーツ文化の差に衝撃を受けた経験を語りました。「大きな試合の直前でも、観客席ではなくスタジアム内の飲食店がにぎわっている。商談の場としてもスポーツが活用されており、経済が回ることによってスポーツ界、アスリートに還元されているということを皆がわかっている。佐賀SSP構想としては、体育ではなくスポーツとして、地域・ビジネスを巻き込みながら推進していきたい」と意気込みを語りました。

【スポーツ庁室伏長官】

 室伏長官からは、「スポーツはもっと純粋に楽しむもの。少子化などの社会課題に合わせて部活動の地域移行なども進めていますが、「体験格差の解消」がカギであり、スポーツ庁としても力を入れて取り組んでいる。記録ばかりを狙うのではなく生涯スポーツとして、長いスパンで捉えていくために、グラスルーツ・地域におけるサポートもしていきたい。」と伝えました。

▼生理の悩みは、女性だけでは解決できるものではない

【当社団理事/1252リーダー 伊藤華英】

 「現役時代、生理は「生理的」なもので自然にしておけばいい、何もしなくてもいいと思い、何も対策していなかった。しかし、北京オリンピックの8月の本番に重なることが分かり、中用量ピルを服用したことでPMS(月経前症候群)のような症状などが起き、本番前にコンディションを崩してしまった。ピルを服用したことが悪いのではなく、何の知識を持たなかったことを後悔した」と自身の経験を語りました。その実体験から生まれ、骨の成長期にあたる10代の女子アスリートに向けた生理とスポーツの教育・情報発信活動が「1252プロジェクト」です。

【女子学生実態調査について語る伊藤理事】

 山口知事は、「10代女子学生は自分のことよりも競技に対して一生懸命になってしまう。佐賀県は今年1月から女性アスリート特有の健康問題を専門に扱う女性アスリート外来を設置するなどサポートも進めている。その上で更に、男性指導者も生理のことを分かった上で指導しているかどうかも非常に重要なポイントだと感じ、佐賀県としてもフォローアップしていきたい。」と力強く語りました。

 室伏長官は、「トップアスリートに関しては、手厚いサポートをしているが、今後グラスルーツの学校単位でも大変重要な取り組みでありながら、まだまだ分からない事が多い。ピルの相性や生理中の筋肉発達のような研究など、避けるものではなく、どのようにコンディショニングに活かしていくかという研究にも期待していきたい。」と伝え、女性アスリートの健康支援に対する意気込みを語りました。

【室伏長官、山口知事、司会のラルフ鈴木さん、ありがとうございました!】

 女性アスリート特有の健康課題や生理に対して、男性指導者がどのように向き合っていくか、女子学生自身も、「どのようなお腹の痛さなのか?体調の変化は生理によるものなのか?」など、自分の身体の状態を把握し言語化できるようになっていくことも非常に重要なことです。山口知事、室伏長官とともに新しいスポーツ文化の創造やアスリート支援への展望を語り合う、非常に熱いシンポジウムでした。ありがとうございました!

 1252プロジェクトとしても、引き続き、沢山のアスリートの皆様や、医療・教育専門家の方々のお力を借りながら生理とスポーツの正しい情報を発信し、女子学生アスリートの悩みに寄り添った活動を推進していきます。授業や講演をご希望の方は1252@spo-tome.comまでお問い合わせください!

■シンポジウムのアーカイブはこちら!3月末日まで公開
https://www.cp-entry.com/saga2302

1252プロジェクトの公式HPはこちら
https://spo-tome.com/1252-top/

1252project紹介映像はこちら
https://www.youtube.com/watch?v=8D0WARPVGZw

■トップアスリートの生理にまつわる体験「Talkup1252」はこちら
https://www.youtube.com/watch?v=bVYoDobYa9I

■Instagramで学べる生理×スポーツの教科書「1252 Playbook」はこちら↓
1252project公式Instagramアカウントより、随時発信しております。ぜひご覧ください。

【アクセス方法】
Instagram(@1252project)
https://www.instagram.com/1252project/

【1252プロジェクト】
SAGAスポーツピラミッド構想シンポジウム登壇レポート

 こんにちは!スポーツを止めるな広報です。

 スポーツを通じて人材育成や文化の拡大を図る「SAGAスポーツピラミッド(SSP)構想」に関するシンポジウムが2023年2月15日に、よみうり大手町小ホールで行われました。

 佐賀県山口知事、スポーツ庁室伏長官、そして当社団からは理事であり1252リーダーの伊藤華英が登壇し、トップアスリートが更に上を目指しながら、裾野を更に広くしていることや女性アスリートの健康について等のセッションが行われました。当日は、会場(約120名)+オンライン(206名)にて約330名が参加しました。

▼「体育」から「スポーツ」へ

佐賀県山口知事

 2019年6月、国会において長年「国民体育大会(国体)」と親しまれてきた大会が、令和6年(2024年)佐賀県開催から「第78回国民スポーツ大会(国スポ)」と国会で決定されました。なぜ、「体育」ではなく「スポーツ」なのか。「体育」は主に学校教育のイメージが強いものですが、「スポーツ」は純粋に運動を楽しむことを表現するために、世界中で使われている言葉なのです。

 山口知事は、過去に海外出張に訪れた時にスポーツ文化の差に衝撃を受けた経験を語りました。「大きな試合の直前でも、観客席ではなくスタジアム内の飲食店がにぎわっている。商談の場としてもスポーツが活用されており、経済が回ることによってスポーツ界、アスリートに還元されているということを皆がわかっている。佐賀SSP構想としては、体育ではなくスポーツとして、地域・ビジネスを巻き込みながら推進していきたい」と意気込みを語りました。

【スポーツ庁室伏長官】

 室伏長官からは、「スポーツはもっと純粋に楽しむもの。少子化などの社会課題に合わせて部活動の地域移行なども進めていますが、「体験格差の解消」がカギであり、スポーツ庁としても力を入れて取り組んでいる。記録ばかりを狙うのではなく生涯スポーツとして、長いスパンで捉えていくために、グラスルーツ・地域におけるサポートもしていきたい。」と伝えました。

▼生理の悩みは、女性だけでは解決できるものではない

【当社団理事/1252リーダー 伊藤華英】

 「現役時代、生理は「生理的」なもので自然にしておけばいい、何もしなくてもいいと思い、何も対策していなかった。しかし、北京オリンピックの8月の本番に重なることが分かり、中用量ピルを服用したことでPMS(月経前症候群)のような症状などが起き、本番前にコンディションを崩してしまった。ピルを服用したことが悪いのではなく、何の知識を持たなかったことを後悔した」と自身の経験を語りました。その実体験から生まれ、骨の成長期にあたる10代の女子アスリートに向けた生理とスポーツの教育・情報発信活動が「1252プロジェクト」です。

【女子学生実態調査について語る伊藤理事】

 山口知事は、「10代女子学生は自分のことよりも競技に対して一生懸命になってしまう。佐賀県は今年1月から女性アスリート特有の健康問題を専門に扱う女性アスリート外来を設置するなどサポートも進めている。その上で更に、男性指導者も生理のことを分かった上で指導しているかどうかも非常に重要なポイントだと感じ、佐賀県としてもフォローアップしていきたい。」と力強く語りました。

 室伏長官は、「トップアスリートに関しては、手厚いサポートをしているが、今後グラスルーツの学校単位でも大変重要な取り組みでありながら、まだまだ分からない事が多い。ピルの相性や生理中の筋肉発達のような研究など、避けるものではなく、どのようにコンディショニングに活かしていくかという研究にも期待していきたい。」と伝え、女性アスリートの健康支援に対する意気込みを語りました。

【室伏長官、山口知事、司会のラルフ鈴木さん、ありがとうございました!】

 女性アスリート特有の健康課題や生理に対して、男性指導者がどのように向き合っていくか、女子学生自身も、「どのようなお腹の痛さなのか?体調の変化は生理によるものなのか?」など、自分の身体の状態を把握し言語化できるようになっていくことも非常に重要なことです。山口知事、室伏長官とともに新しいスポーツ文化の創造やアスリート支援への展望を語り合う、非常に熱いシンポジウムでした。ありがとうございました!

 1252プロジェクトとしても、引き続き、沢山のアスリートの皆様や、医療・教育専門家の方々のお力を借りながら生理とスポーツの正しい情報を発信し、女子学生アスリートの悩みに寄り添った活動を推進していきます。授業や講演をご希望の方は1252@spo-tome.comまでお問い合わせください!

■シンポジウムのアーカイブはこちら!3月末日まで公開
https://www.cp-entry.com/saga2302

1252プロジェクトの公式HPはこちら
https://spo-tome.com/1252-top/

1252project紹介映像はこちら
https://www.youtube.com/watch?v=8D0WARPVGZw

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