コラム

【HANDS UPムービー公開!】アピールは難しい。けれど、そのトライアンドエラーが自己成長につながる

青春時代に味わった、アピールの失敗

 スポ止めメンバーのしぶです。本業を別に持ちながら、ボランティアとしてムービー制作やSNSを担当し活動しています。
 高校時代、私は陸上競技部に所属していました。その部は、全国大会出場レベルの選手もいて、強いチームへと成長する真っただ中。都大会出場に甘んじていた私も刺激を受け、より大きな大会に出場することを夢見て、練習に没頭していたのをよく覚えています。しかしながら、高3の春、ケガにより思うように練習ができぬまま、シーズンに突入。そして、不安と葛藤で弱音を吐き続けて、インターハイ本番、予選のレースでリレーのメンバーから外れ、最後の試合を終えました。
 大人になって振り返れば、当時の私は、不安を口にして「そんなことないよ」と言われることでしか、何かを発露することができなかったように思います。でも、あの時、十分に走れた自分がもっと前向きな発言とアピールができていたら?と思うと、そして、第三者が大丈夫、と太鼓判を押してくれていたら?と思うと、自身はもちろん、その後のチームの行く末も変わっていたかもしれません。

もし、当時の「あの時」を乗り越えるとしたら

 ここからは「たられば」ですが、もっと客観視できていたら自分の行動も変わっていたのでは、と思います。今であれば、スマートフォンの普及により、写真も動画も、インターネットも、より手軽で身近です。仲間と走っている姿を撮影してみたり、顧問と意見を交わしたり。卒業された先輩に映像を送って見てもらう、なんてことも。そういった行動で、コンディション以上に、自信を取り戻せていたかもしれません。

スポ止めメンバーのキーとなる行動力

 スポーツを止めるな の代表3人の話を聞いていて、ある日気付いたことがあります。彼らは、三者三様に、学生時代から「自ら選ぶ」という経験を積み重ね続けています。「練習メニューを自分たちで作って試合に勝った」「退部させられそうになった部員のために直談判をした」などなど。そして賛同者のみなさんも同じ。「転機になったのは、先生に頼み込んで個別メニューを作ってもらってから」「このまま終わるより、応援してくれた人たちによかったねと言ってもらいたい」。節々に自分で考えて行動した瞬間が刻み込まれています。

 そんなメンバーだからこそ、生まれたのが「#スポーツを止めるな」活動です。コロナ禍で試合ができなくても、自らをアピールし、次の進路を開拓していくムーブメント。そして2021年、「HANDS UP」というプレーアピールシステムが誕生しました。システムによって、より安全に。フォームを埋めることで、より明確に自己を見つめ、アピールできるように。そして見てもらえる環境を通じて新たな進路先の人々と繋がれるように。なにより、ここに登録するというアクションを大切にしてほしいと考えています。なかなか説明だけではイメージしにくいので、どんな願いがつまったシステムなのか、また、そもそものシステムの仕組みがわかる動画を作成しました。「HANDS UP」のブランドムービーを以下に載せますので、ぜひご覧ください。

“スポーツを止めるな”との出会い

 初めまして、“一般社団法人 スポーツを止めるな”にて広報のボランティアをしている大学3年の戸張征志と申します。
約8ヶ月間の“スポーツを止めるな”で活動をする中で学んだことや感じたことを今回書かせていただきます。

 “スポーツを止めるな“との出会いは学生コーチを務めている高校ラグビー部の社会人コーチから誘われたのがきっかけでした。
私自身、学生コーチとして高校生と日々接していた中で、新型コロナウィルスの影響で急に活動を制限され、思うように部活に打ち込めない学生を直接みていたので「何か自分に出来ることはないか」いう思いで活動に参加することを決めました。

 実際は、SNSを通して#ラグビーを止めるな(自分のプレー動画を編集しSNSにこのハッシュタグをつけ投稿することでリクルーターと繋がるムーブメント)を見ていたくらいで、どういった活動を行ってるかはその時は正直理解していませんでした。

 そんな中、青春の宝プロジェクト(学生の思い出の試合にトップアスリートの解説をつけてプレゼントする企画)に参加した際に、学生たちの純粋に喜ぶ姿を見て“スポーツを止めるな”の活動が学生スポーツをどのように支えているかを知ることができ、自分も具体的に何か企画して貢献してみたいと思うようになりました。

"スピード感に圧倒される日々"

 現在、“スポーツを止めるな”では、選手が安全にプレーをアピール出来るオンラインプラットフォーム「HANDS UP」や女性アスリートならではの悩みに向き合う「1252プロジェクト」など様々な活動を展開しています。そういった活動の1つ1つが決まっていくスピード感に毎回驚きを覚え、ベンチャー企業のようなダイナミックなプロセスを味わえている気がします。私の役割は、SNSを通して活動の報告やイベントの告知、報告を行うことです。自分自身の貢献は他の方々に比べれば少ないですが、学生の頃からこういった活動に携われていることを光栄に思います。SNSの可能性を感じると同時に、注意しなければいけないことなど、学ぶべきことも多いです。

 最後になりますが、私は大学入学と同時にずっとプレーしていたラグビーを辞めました。
しかし、今でも高校で同じ部活だった友人と会う際に話すことは、高校3年時の最後の大会についてです。
それだけ、私にとって学生スポーツが与えた影響は大きかったです。

 だからこそ、新型コロナウィルスの影響で思うように活動を出来ていない学生や、これからまさにスポーツをやりたいと思っている学生に対して、少しでも貢献できるようにこれからも頑張ってやっていきたいと思います。
これを機に私たち「スポーツを止めるな」の活動も少しでも知って頂ければ幸甚です。どうぞよろしくお願いいたします。

写真:筆者の高校3年時 神奈川県大会準決勝の様子